PERSONAL−HAWAIIがすき





目次

ハワイ動物図鑑2
ハワイ動物図鑑1
STATE BIRD NENE
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ハワイ動物図鑑2

*ハナランチのフラワーショップの犬

ハナベイからカウポ方面に出発したあと立ち寄ったフラワーショップの番犬。風のよく通るデッキの一番奥で寝ていましたからあんまり番犬の役にはたちそうもありません。マウイ島・ハナランチ

牧場の馬や牛、ハセガワジェネラルストアーなどをながめながら、残りのロングドライブに出発!! とばかり張り切っていたら“お花をもらっていこう”とガイドのシド。そこで立ち寄ったのは民家のラナイを利用したフラワーショップで、女性にだけトーチジンジャーのプレゼント。ハワイアンクラフトも奥のテーブルに少し並べてあり、その下に大きないぬが昼寝中。物色を始めた私を横目でちらりと見て“早く決めてね! ここが最高の寝場所なんだから”といいたげに、主人の方に移動していきました。



*ルックアウトの猫

真っ青な空と海。もうこの先は行き止まりという美しい場所ある一軒家に、美しい猫がいました。私の自慢の庭にようこそ、ってピンと立てたシッポが語っていました。ハワイ島・ハアヴィ・ルックアウト


この行き止まり、ということにはこの猫は何か一言持っているかもしれません。だって行けないのは車だけで、危険を顧みなければブッシュの中どこまでも踏み進んで行くことは可能かもしれません。まして猫にとっては散歩道かも。この先のもっと面白いところ、きれいなところになぜ人間は行かないのだろうと不思議に思っているのかも知れません。車を下りて絶壁に立って、ワオーなんて単純に感心している人間の先を歩いたり、足に擦り寄ったり、いろいろお誘いはしているんですけどね。




*アンクルの猫


アンクルのお家で撮った、たった1枚の写真です。でも、この写真をみると、山のような複雑な心の乱れを思い出す、想い出の1枚なんです。猫はいいなぁ。ハワイ島・カイルアコナ在住

猫はね、いろんな嫌なものを見ても、見えなかったことにすることができるの。嫌なことを聞いても、人間の言葉がわからないから気にならないの。怒られても、なにが悪いんだかわからないから謝らなくていいの。アンクルとの楽しいレッスンを始めてすぐに、私に不幸を携えた人が訪れました。この日一日、私は猫だったら良かったのに、と願いました。私が猫だったら、誰も気にかけないし、誰も話しかけないものね。





*ビッグマネージャー(番外編1)

私が名づけた、ワイキキのあるホテルのマネージャーです。夜間、ロビーバー担当。ハワイアンミュージック大好き。オアフ島・ワイキキ

あんまり大きくて見事なのでつい1枚。ジェノア・ケアベのショーを見ていたら(あらら、どこのホテルだかばれたかな?) あちこちのテーブルで客が立ち上がって挨拶しています。こっちのテーブルが終わればとなりのテーブル、次々とまるでウエーブのようです。手を振ったり、抱き合ったり、不思議な光景でした。でもそのわけはすぐに私の番になってわかりました。立派なヒゲのゴキ君が挨拶して回っていたのでした。私が、そんな、いいですから、と遠慮してもちゃんと私のテーブルの下まで来てちょっと立ち止まって、次のテーブルに移っていきました。まるで、今夜のショーはいかがですか? と聞いて回るフロアマネージャーのように、律儀にまんべんなく。



*かくれんぼ(番外編2)


ティリーフの幹にゲッコーがかくれんぼ。一発で見つけた人は今までゼロ。撮影した本人も“たしかゲッコーを撮ったつもりなんだけど・・”ってしばらく見つめてしましました。騙し絵みたいなものなのさ。オアフ島・ビショップミュージアム

数多く写真を撮っていると、なにこれ? なんて尋ねられるものが時々でてきます。海亀を撮ったつもりのくらーい海面。 海鳥を撮ったつもりの空(これは翼らしいものが隅っこにちょっと写っていました)。これもその代表的な一枚ですが、よく見るとそれは見事なグリーンのゲッコーがちゃんと写っています。ゲッコーに出会うと幸せになる、なんて言いますが、不意打ちはいけません!! 反射的に振り払ってしまって、幸せを逃すはめになってしまいます。でもこれは、ビショップミュージアムの中庭、ハワイアンガーデンでちゃんと対面して撮ったもの。




ハワイ動物図鑑1

*スー・リン

たわしのような肌触り、しわしわの顔、一見愛敬たっぷりに見えて、その実哀愁を帯びている、そんな不思議な犬です。オアフ島・カネオヘ在住。


スーはKUMUの 家で飼われている犬です。最近ハワイ(アメリカ)ではこの手の顔が人気らしく、絵はがき、グリーティングカード、コマーシャルなどでよく見かけます。 でも女の子なのでちょっと優しい顔つきです。スーは広いバックヤードで飼われているのですが、なぜかコンクリートの上から芝に下りたがりません。いつもコンクリートに寝そべって、レフアの花をながめてリラックスしているのですが、ドッグフードを狙って飛んでくる小鳥には厳しく注意をします。家人は「スーが鳥と追い掛けっこをしている」と表現しますが、スーは必死です。運の悪い(本当に運の悪い)小鳥もいて、スーに凱歌があがるときもあるそうです。



*ヘエイアの野猫

夕方になると草むらから出てきて人気のなくなった駐車場で遊びます。夜は国立公園ヘエイアは野猫たちの天下です。餌を与える人も見かけます。オアフ島・ヘエイア

一番最初にヘエイアに行ったのは、ビジターセンターを会場に行われる夜のレッスンのときでした。帰りに車に戻ろうとしたとき、月明かりに何匹もの猫を見かけてびっくりしました。数匹集まって仲よく座っているもの、おいかけっこをする猫たち、ココナッツの木の下でぽつんと一人座っているもの。その後何度か訪れたときも、猫達は私達の足音や声に驚くでもなく平然と夜の会談をしているのでした。夕方訪れた時に、まだ残っているスタッフの車の下で涼んでいる猫を見つけましたが、どうか発進には気を付けて欲しいものです。


*バス停の白い鳥

道端の側溝を行きつ戻りつ。餌を狙っているのか、ただの日課なのか、同じ場所を同じような行程で2、3回繰り返し歩き回ると、車の途切れを狙って、路面すれすれの低空飛行で道の向こうに飛んで行きました。オアフ島・カネオヘ・カメハメハロード

こんな鳥が目の前を歩いている!!! 白い小型のサギのような鳥を見たときは息を飲みました。50年代にアフリカからやって来たという、キャトル・イグレットは湿地や、水辺が好きみたいです。オアフの田舎とは言っても、車はびゅんびゅん通るし、車屋さんピザ屋さん、ハンバーガー屋だって並んでいます。バス停にはいつも数人バスを待っていますが、鳥も人もお互い無関心。


*ブラー

ハナツアーのランチタイムはたいていハナビーチの休憩所。誰かについてきたのか、ここで暮らしているのか、ブラーと呼ばれる犬が一匹いました。マウイ島・ハナマウイ


その茶色の犬は、大きなサンドイッチと格闘しているツアー客の間をプラプラ歩いておこぼれをもらっています。ツアーガイドからは“ブラー”と挨拶されて、頭をなでてもらっています。喉が渇いたら、シャワー近くの水たまりで水を飲みます。日がな一日、海をながめ、人を観察して、飽きたら日影でおひるね。ああ、理想の暮らしだ!!


*ティンカーベル

ラハイナのフロントストリートのコンビニ前につながれていた輝くように真っ白でちっちゃな犬。ご挨拶してたら、飼い主が出てきて一緒に写真に収まりました。マウイ島・ラハイナ

可愛いお嬢ちゃんに抱っこされて恥ずかしそうに写真に写っているのは、ティンカーベル。人間の歳で言うと、15歳ですって。コンビニのとなりの建物の階段手摺につながれていたティンカーベルは、飼い主が気になるのか綱をいっぱいに引っ張ってお店の中を覗いていました。頭をなでるとしっぽを振って寄ってきましたが、でもやっぱりお店も気になるし、うろうろ焦っていたら、飼い主が店から様子を見に出てきました。写真を撮っても良い? って聞いたら、“シュアー”と言って一緒にポーズ。あの・・、テンカーベルの写真なんだけど・・・。でも可愛いからいいか!?



STATE BIRD NENE

ただのガチョウ、なんて言うなかれ。ネネ(ハワイアン・グース)はハワイの州鳥で、正確にはEの上に長音記号のストレスマークが付くので、ネエィネエィと呼ぶのが正しいのだろう。一時は40羽ほどまで激減したが、1978年の調査では約1000羽くらいまで増えたという、貴重な保護鳥だ。ガイドブックなどには自然で見かけるのはなかなか大変だが、ホノルル動物園で見ることができる、と書いてあるが、私が出会った2度とも観光名所の駐車場だった。

いちどは、カウアイ島ワイメアキャニオンの駐車場に停めてあった真っ赤なコンパーチブルの車内を我がもの顔につつき回っていた。大部分の人は、大喜びで写真を撮ったり、ビデオを回していたが、当事者は頭をかかえていた。赤土がたっぷりついた、水かき付きの大きな足で踏みつけられ、おまけに水っぽいお土産まで頂いたのだ。次々と人が集まってにぎやかになってくると、ネネ達はアワプヒの茂みに素知らぬ顔をしながら姿を消した。

二度目の遭遇はハワイ島のハレマウマウの駐車場だった。ペレの住む家、ハレマウマウでフラが少しでも上達しますように、とお祈りをした帰りがけだった。車が発車したその瞬間、私達の車の真横の草むらから1羽のネネが姿を現したのだ。大急ぎで夫に車を停めてもらい外に出ると、「クワ、クワ」と鳴き声をあげながらもう1羽後からついてきていた。車が少し発車した後だったので、駐車集団から少し離れた位置だったため他の観光客にはネネが見えないらしい。私達がしばらく写真を撮ったり、しゃがみこんで遊んでいるうちに、通りすぎた車の人が気がつき、離れていた人達の目に触れ、シヤッターを切る人が増えてきた。2羽のネネはそちらにもサービスをしなくては、とばかりに再び「クワ、クワ」と鳴きながら、お尻を振り振り歩いて行った。ネネ君、その人なつこさが命取りなんだよ、なんて言う私の声が耳に入っただろうか?

(Photo: Ryoko Yamashita )


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