Hardware of Wonder Swan

GBPとの比較

まず、実際に手にとって見ての感想ですが、とにかくコンパクトで軽いです。ライトメタル系/スケルトン系のカラーリングが見た目にも軽そうな (悪く言えば、チャチとも言えますが (^_^;)) 印象を与えています。これは本当に凄いです。LYNXのことを考えると、隔世の感がありますね (^_^;)。まぁ、それは冗談としてもGBPと比較してもなおコンパクトなボディは本当に脅威ですね。


こんなん付けてみましたけど (^_^;)

色は7色 (メタリック系が3色、スケルトン系が4色) 用意されていましたが、個人的にお気に入りのパールホワイトをゲットしました。GBの様に原色使いのカラーバリエーションじゃないので、ちょっとしたアクセサリ感覚 (携帯電話とかPHSみたいなもの) として持ち歩けるのも良いですね。実際に、ストラップを取りつける穴も開いています。以前、次世代ワールドホビーフェアが開催された時、会場に向かう電車の中でバンダイブース関係 (と思われる) 人が首から下げるタイプのストラップを付けているのを見ましたが、ナカナカ良い感じでした。


通常の電池ボックス 充電池を使うとこんなにスッキリ

さて、コンパクトとは言ったものの写真を見てもらえば分かるように、本体裏側は電池ブタの所だけ盛り上がっています (GBライトの電池ブタみたいな感じ)。個人的には、本体を横にして遊ぶ時には、コレがちょうど良い感じのとっかかりになってホールドしやすいのに対し、縦にして遊ぶ時はちょっと違和感を感じます。ただ、これは単3電池を使った場合だけで、オプションの専用充電池を使用した場合には本体裏側はフラットになります (元々、充電池を念頭に本体のデザインをしたそうな)。経済的・環境的に考えても充電池を使うのが良いのかな?ただ、WS本体のカラーリングがたくさんあるのに対し充電池は黒色のみ。追々カラーリングは増やしていくそうですが・・・ちょっとデザインがねぇ・・・。
ちなみに気になる動作時間は公称10時間。よほどのことが無い限りバッテリ切れで困るようなことは無い (外で10時間も連続で遊ばない (^_^;)) でしょう。


小さなボディに大容量

本体裏側といえば、カートリッジを挿入するスロットがありますが、このカートリッジは横長の形状になっており、ケースはブラックのハーフスケルトンになっています。そのため、裏側を見ると内部基盤がうっすらと確認出来ます。大きさ的にはGBのモノとそれほど変わりませんが、容量的には128Mbというサイズに見合わぬ大容量。やっとGBのROMが32Mb (ときめもポケット) になったのに比べると雲泥の差がありますね。


ま、こんなもんでしょ!?

参考の為にGBのカートリッジを並べて置いてみます。ちなみに、WSのカートリッジはGBのようなボックス型のケースではなく、MDなどで使われているハーフケースになっています。こちらもブラックスケルトンで統一されていてナカナカカッコイイです。


パーソナルデータの登録

さて、WSの電源を入れるとオープニング画面が出てくるのですが、この時に登録者の名前 (あるいはメッセージ) を表示することが出来ます。これは、WSに登録されたパーソナルデータを使うもので、パーソナルデータはWSをゲットしたらまず最初に行う作業です (登録しないとゲームが始まらない)。ちょっと面倒ですけど、自分の名前を登録した方がマシンに愛着が沸くし、ゲームによってはパーソナルデータによって難易度を変更したりといったことに使用できるそうです。まだ登録してない方は早目に登録を済ませましょう!


オープニング画面

で、電源を入れるとまず表示されるのがこの画面。先ほど登録した名前が表示されているのが分かりますね。ちなみに、この画面縦なら縦、横なら横に自動的に表示されます (当たり前だけど)。
で、このオープニングでちょっと困りモノなのが音量。放っておくと大音量でスタートアップのサウンドが流れます。コレを回避するには後述するヘッドフォン端子アダプタを使うか、SOUND ボタンを素早く2回押して音を消すしか無さそうです (-_-;)。ここら辺は、パーソナルデータにでも設定項目を設けて電源をオフしても設定が消えないようにして欲しかったですね。


おなじみ GUN PEY の画面

さて、いたるところで議論の争点となっている液晶画面ですが、雑誌の写真で見るよりもはるかに奇麗です。たしかにカラー化した他の携帯機に比べて8階調モノクロ液晶は見た目貧弱な印象を受けますが、とんでもない!!ドットのキメが細かく、横方向にワイド (GBと比較すると2倍近い数) な液晶によるグラフィックは非常に緻密で非常に見やすいです。TFT液晶に慣れていると、多少残像が気になりはしますが演出のムービーなどでは逆にそれがイイ感じ (滑らかっぽく見える) だったりします。もっとも、まだアクション性の強いゲーム (シューティング系とか) で遊んでいないのでで気にならなかっただけかもしれません。ここら辺は追々レポートすることにしましょう。


携帯電話をヒントにしたアイコンマーク

画面といえば、WSでは通常ゲームで使うドットマトリクス部分以外に、色んなマークを表示するスタティック部分があります。この部分には、電源ONマーク (WS使用中は点灯)、イニシャライズOKマーク (専用ソフト使用中)、省電力マーク (省電力対応のカートリッジ使用時に点灯)、電池マーク (電池残量が少なくなると点灯)、音量マーク(音量・大、音量・中、消音の3段階)、ヘッドホンマーク (ヘッドホン装備時に点灯)、縦・横表示マーク(本体を縦に使うか横に使うかを表示)、ETCマーク(各ゲームが自由に使える) が表示されます。
まず第一に消費電力を抑えることを考えていた開発者は携帯電話の表示を参考にコレを思い付いたそうです。たしかに、この方式なら余計な部品を使ってコストや消費電力を上げなくて済むというメリットがありますね。ナカナカ良い所に目を付けたものだと思います。


通称クローバーボタン!?

さて、画面と同じくらい重要なのが入力デバイスである各種のボタンですが、これがちょっと変わってます。PSのように4つのボタンが十字上に配置されているのですが、中でひとつのボタンになっていない=4つが全て独立したボタンになっています (PSは中で繋がったひとつのボタンになってる)。これは、ビートマニアのようにボタンの同時押し/独立押しが必要なゲームでは非常に有効なのですが、アクションなどでナナメ方向に入れる場合にはちょっとコツが必要です。まぁ、慣れの問題かもしれませんがネオジオポケットのコントローラの使い勝手に比べると、明らかに劣ります。本体のコンパクト化のために犠牲になってしまったのかもしれませんが、ちょっと本末転倒な気がしますね。ただ、キーのクリック感自体はそれほど悪くないので (小さくて押し辛いというのはあるけど) 連打系のゲームにも耐えられるような気がします。


かさばるけど音質はグ〜!

省電力対策の一環でサウンドは圧電スピーカーを採用 (携帯電話で使われているモノ)。ヴォリュームに関しても、携帯電話と同様ボタンで消・中・大の3段階の調節を行うようになってます (先ほど書いたスタティック部に現在の音量が表示される)。圧電スピーカっていうと、PHSを思い浮かべると思いますがアレに比べるとはるかに音質は良いです。ハンディゲームのモノとしてはまずまず及第点でしょう。
WS本体にはヘッドフォン端子が付いていませんが、これはオプションのヘッドフォン端子アダプタ (外部インタフェース端子に接続して使う) を使って実現します。このアダプタはアンプ仕様になっているのでヴォリュームも付いています。また、PCM音源の出力をそのままダイレクトに聴くことが出来るので非常にクリアなサウンドをステレオで楽しむことが出来ます。


これからの活躍に期待!!

あと、些細なことですけど、アダプタ端子にフタをつけて欲しかったですね。GBの通信ケーブル端子にもフタは無いんですが、WSの場合端子の位置が悪く、縦に持った時は上になり埃がかぶりやすく、横にした時には指の腹が当たり、汗で錆びないか心配です。ここらへん、もう少し煮詰めて作って欲しかったですね。もっとも、普段からアダプタを付けて使うことが多いと思うのであまり気にはならないですが (^_^;)
いずれにせよ、ハンディゲーマーとしては羽ばたき始めた不思議な白鳥の今後を見守っていきたいと思います (^_^)/


ソフトウェアのレビューはこちら