これくらいマジメに勉強すればねぇ (笑)

ドラえもんのクイズボーイ

Produced by (c) 小学館
1999.03.12 発売 (\.2980)

小学館では昔から学習マンガに登場し (近年ではドラネットという通信教育システムも展開)、今年の大学入試センター試験の問題にまで登場してしまったドラえもん。既に日本を代表するキャラクタと言っても良いでしょう。そんなドラえもんがゲームに登場することは何の不思議もありませんが (LSIゲームもありますしね)、本作はゲームと勉強を兼ね備えたクイズゲームであるとことがちょっと風変わりと言えるでしょう。


ちょっとゴチャゴチャしてるけど必要な情報は全て書かれている

問題数は小学校の教科書を元にした問題と、ドラえもんの原作からの問題合わせて4500あり、かなりのボリュームがあります。また、国語・算数・理科・社会の他に体育や音楽の問題があり、メロディを聴いて曲名を当てるなど他の学習ソフトには無いようなオリジナリティ溢れる問題が多いのも特徴といえるでしょう。ただ、まぁ小学校の教科書をベースに作られている問題なので難易度的にはそれほど難しくはありません (いや、ホントの小学生がプレイするんなら話は別だと思うけど (笑))。システム的にも複雑なことはやっていないのですが多少キー入力がもたつくことがあるのはマイナス。特に、説明のメニューなどはデザインも含めて洗練されていないカンジが強いです (色々な解説が書かれているのは親切だと思いますけど)


私、真剣に知りませんでした (苦笑)

クイズの形式は3つ。ひとつはアップダウンクイズで、早押しクイズに正解すると1段イスが上がり、不正解だと1段下がり、対戦相手 (COMあるいは通信ケーブルを繋いで対人対戦も可能) よりも先にてっぺんまで上れば勝ちとなります。2つめはタイムトライクイズ。次々に出てくる問題に答えていき、タイムアップ時に対戦相手よりも正解数が多ければ勝ちとなります。不正解の場合でも特にペナルティはないので当てずっぽで答えて相手に回答権を与えないという手もアリです (笑)。3つめはパネルアタッククイズ。10〜40の点数が付いたパネルがジャンルごとにあり、それらを選んで正解なら加点され、不正解だと減点されます。対戦相手と交互にパネルをめくっていき、最終的に合計点数が多い方が勝ちとなります。いずれも対戦相手と競うことが前提となっており、勝つ為には問題の途中で答えないとイケナイ場合もあります。そういう意味では、学習ソフトというのとは違うような気もしますが (正しい知識をしっかりと身に付けるのが学習ソフトですから)、時間との戦いである入試などの試験に対する予行演習だと思えばまぁ納得出来るかな (笑)


このくらいではまだまだアマイ

これらのクイズは1人用モードとして個別に楽しむことができます。また、この他にチャレンジモードがあり、このモードでは次々に出現する6人の敵キャラ (のび太達ではない) とクイズ3番勝負を繰り広げ (各キャラごとに3つのクイズモードだから合計18回もクイズに挑戦しなければならない (苦))、見事に全員を倒すと認定証が表示されます (この認定証は今では懐かしいポケットプリンタで印刷出来ます)。
まぁ、他の学習ソフトもそうですけど、これでホントに勉強しようという人はおそらくいないでしょう (ぉぃ)。小学館の学年誌の付録に良く算数クイズブックみたいなのが付いてきましたが、それの延長線上にあるモノだと思います (それほど有用ではないかもしれないけど、少なくとも勉強した気になれるっていう所が特に)。お世辞にもグラフィックが良いとは言えないのでキャラゲーとしてはオススメしかねるところがありますが、クイズブックの類と考えれば結構遊び甲斐はあるかもしれません。もしお安ければお子様に買ってあげてはいかがでしょうか (ただし、小学生限定 (笑))


お買い得度:★★★☆☆(3)
小学館の学習マンガのノリについていける人ならOK