某カードゲームにも出てくるそうですね

CANNON FODDER

Produced by (c) CODEMASTERS
2001.--.-- 発売 (\.6400)

海外の公式任天堂マガジンで高い評価を得たらしいソフトです。ちなみに、CANNON FODDER とは『有象無象の大砲』という意味で、見た目からも分かると思いますが戦争をモチーフにしたゲームです。


このムービーのクオリティの高さは驚き。マジ必見!

このゲームでまず驚くのはオープニング。戦争は悲惨だ、とか戦争は良くないというメッセージ (もち、英語・・・の他に全部で5ヶ国語の中から言語は選べる・・・ですけど) と共に、悲惨なグラフィックが表示されたと思ったら、一転して画面が明るくなり、陽気な外人さんが手榴弾でキャッチボールに興じる姿が (笑)。しかも、その手榴弾を受け損なって誤爆したところでオープニングタイトルが出てくるという日本ならまずチェックが通らないだろうという内容。更に驚きなのは、これらがすべてムービーであるということ。GBでコレほど滑らかで綺麗なムービーを再現するとは、GBAも真っ青です。


パラシュートで降下せよ

ゲームは、斜め見下ろし型のシューティングゲームです。ミッションが始まると、パラシュートで2人の兵士が下降してきます。これがプレイヤーの操作するキャラで、2人同時に動きます。敵やフィールドの罠にハマって、2人とも死ぬとまたパラシュートで新たな兵士が2人降下されます。
このゲームで面白いのは操作方法。直接兵士を動かすことが出来ません。画面上にあるカーソルを移動し、Aボタンを押すことでカーソルの場所に移動、Bボタンでカーソルに向かって発砲します。また、A+Bボタン同時押しで装備している武器 (手榴弾やバズーカなど SELECT で持ち替え可) を使います。最初のうちは普通にフィールド上を移動させるだけで手こずりますが、慣れてくるとコレが操作するだけで面白くなってきます。


敵を殲滅せよ

画面を見てもらうと分かると思うのですが、かなりキャラがチマチマしている上に、ジャングルなどでは正に迷彩色となり判別が難しくなっています (画像の左上の森に紛れて敵が居るのですが、分かりますか?)。しかし、それを補うかのようにこのゲームはやたら喋ります。喋らなければ気付かれないで済むのに (笑)。もちろん英語なのですが非常にクリアに聞こえます (I killed you easy! とか)。さらに、殺られた時にはこれでもかとばかりに大声で断末魔の叫び声をあげます (笑)。コレ、絶対ウケ狙ってんなってくらい笑えます。ジャングルの中だとゴリラや鳥の鳴き声なんかも聞こえてくるし臨場感も満点。こういうところに力入れるのが洋ゲーらしいですね。


君の勇姿を忘れない・・・

各ミッションは、敵を全滅させるとクリアになります。クリアすると、自軍に兵士が補充されていきます。このゲームの面白いところ(その2)は、兵士1人1人に名前が付いている所。他のゲームのように数だけ増える有象無象の1人ではないのです。で、それぞれの兵士はミッションでどれだけ敵を倒したかによって階級が上がっていきます (ステータス画面でも確認できるし、プレイ画面のキャラの頭上のマークでも分かる)。さらに、運悪く死んでしまった場合には、どんな死に方をしたか (敵の弾で殺られたとか、手榴弾で自爆とか、溺死とか) まで記録されるという凝りよう。うーん、ホント変なところで現実の戦争を感じさせてくれますね。


まだ、完全にクリア出来た訳ではないんですが、なんとなくこのゲームの評価が高いのは分かるような気がします。良く作り込まれているというか、やってて楽しいです。キャラが小さく、判別がし難いというマイナス点はありますが (最初のうちだけですけど)、レスポンスは良いし、技術的にコレがGBAではなくてGBCで作られているというのもスゴイと思います。ナカナカ手に入れる機会は無いと重いますが、是非遊んで見て欲しいゲームですね。

お買い得度:★★★★★(5)
良くもまぁここまで作り込んだなぁというのが第一声 (笑)
遊んでいくうちに高い技術力に裏打ちされたバカさ加減だと気付く