ピータンなんだけど、主人公はニワトリ (笑)

ピータン

Produced by (c) カネコ
1991.12.27 発売 (\.3600)

ピータンといっても中華の食材ではありません。ゲームに出てくるキャラクタを見る限り、ひよこのピーちゃんのことだと思われます (ま、誰でもすぐに分かるか (笑))。実際に遊んだことのある人はアクションゲームという感覚が強いと思いますが、芳ヶ原伸之氏が監修したパズルトピアというパズルゲーム集に同コンセプトのパズルゲームがあったので、あえてパズルゲームとして扱いました。


ここでタマゴを落とせば、シーソーがこう傾いて・・・

ゲームをスタートすると、フロアの上にシーソーが配置されます。プレイヤーが操作するのはニワトリです。ニワトリは十字キーの左右で動かし、Aボタンでタマゴを産むことが出来ます。このタマゴは重力にしたがって下のフロアの方に落ちていきます。タマゴはシーソーの真ん中に落ちると傾いている方に、右に落ちると右に、左に落ちると左に転がっていきます。この時、シーソーはタマゴの動きに合わせて傾きます。上の方のフロアは良いのですが、下の方のフロアになると、シーソーの傾きを良く見てタマゴを転がさないと、いつまで経ってもタマゴがシーソーに当たらないということが起こりうるので注意が必要です。特に序盤のステージは良いのですが、20ステージを越えるあたりではシーソーだらけで何が何だか分からなくなってきます (苦笑)


無事にステージクリア!!

で、タマゴを落として何をするかというと、ニワトリとはぐれてしまったヒヨコ達を無事にニワトリのいるフロアまで連れてこなければならないのです。ヒヨコはフロア上をまっすぐに歩くことしか出来ません。シーソーが進行方向に対して低くなっていれば自動的に上りますが、高くなっている場合にはそこで止まってしまいます。ヒヨコをシーソーに乗っけて反対側にタマゴを落として反動でヒヨコを一つ上のフロアに移動させる。これを繰り返すのです。これだけだと非常に単純 (いや、まぁそれなりにアタマ使いますけど) ということで、お邪魔キャラとしてオオカミさんが登場します。オオカミはフロアを徘徊し、ヒヨコを見つけると一直線に近寄ってきてヒヨコを食べようとします。この時、タマゴをオオカミにぶつけるとしばらく気絶させることができ、その隙にヒヨコを移動させることが出来ます。ただし、モタモタしているとヒヨコは食べられてしまいます。ゲームスタート時には3匹のヒヨコがいますが、全部食べられてしまうとゲームオーバー。ヒヨコの数は持ち越し制でボーナスゲーム以外では増えないので序盤のステージでヒヨコを食べれられてしまうとハイスコアは厳しくなるでしょう。あと、シーソーの配置によるところが大きいのですが1個のタマゴで同時に2匹のヒヨコを移動させるとボーナス得点が入ります。ナカナカ狙って出せるモノではないけれどハイスコアを目指すには重要なテクニックといえるでしょう。


ノーマルステージとはうって変わって残虐なオオカミさん (笑)

ボーナスステージは4ステージクリアごとに出てきます。ここでは、ニワトリが落とすタマゴを上手くキャッチする、ヒヨコを食べようとするオオカミをもぐらたたきの要領でハンマーでたたく、オオカミと綱引きをする、ロープを引っ張って囚われのヒヨコ達を助けるといったミニゲームが用意されています。いずれのゲームでもミスしてもペナルティはありませんが、何も得るモノもありません。成功した場合には、ヒヨコが1匹増えます。ヒヨコの数が多すぎると面倒見切れずにミスしてしまいますし、少なすぎるといつゲームオーバーになるか分からないし、スコアも低いです。ヒヨコを見殺しにするのは可哀相ですが、自分の力量に合ったゲーム運びをするようにしましょう?!


最初にも書きましたが、このゲームではアクションの占めるウェイトが非常に大きいです。ステージによっては下手に考えて動くよりも適当にタマゴをバラまいた方が早いこともあります (笑)。あと、ホントに難しいというかタマゴのルートを考えるのは下から2段目のフロアくらいまでで、それ以上のフロアに関してはパッと見てすぐに分かるので、それほど難しくないというかパズルとしてはちょっとアマイなというカンジです。ま、だからオオカミというお邪魔キャラを登場させてアクション要素を強くしたんでしょうけどね。シーソーというアイディア自体は悪くないと思うので、それにプラスアルファする要素が何か欲しかったですね。通常のシーソー以外に、常に動いてるシーソーとか、建てつけが悪くて2回タマゴを落とさないと動かないシーソーとか。あるいは、タマゴ自体も色分けして同じ色じゃないと動かないとかね (そこまでするとシーソーの存在自体が危うくなるか (苦笑))。個人的にキライではないんだけど、長く遊べるゲームではないなぁ、というカンジですね。

お買い得度:★★★☆☆(3)
けっして悪いゲームじゃないと思うんですけどねぇ
色々な面 (システム、演出等) で物足りなさを感じます