見たことのあるような顔ばかりですな

SPLITZ 〜似顔絵15ゲーム〜

Produced by (c) イマジニア
1993.06.25 発売 (\.3900)

タイトルにある通り、基本的に15パズルの様にバラバラになって出てくる絵柄の付いたブロックを上下左右に動かして1枚の絵を完成させるパズルゲーム。完成させる絵は有名な人物の肖像になっています。


相対性理論を導いた人であり、原爆を作った人でもある

カーソルを左上の格子柄のポケットコーナーに合わせるとブロックが出現。ブロックにカーソルを合わせると、そのブロックの置くべき場所が点滅します。ブロックにカーソルを合わせAボタンを押しながら方向キーを入れると、その方向にブロックが移動。この時注意が必要なのはブロックは上下左右に壁または他のブロックがあるところまで一気に移動するということ。すなわち、途中では止めることが出来ません。これがこのゲームのポイント。如何にして、正しい場所にブロックを止めるか、その為にはどのようにブロックを置いたら良いか、を考えないといつまで経っても絵は完成しません。しかも、壁にはヒビが入っていたりする他 (ブロックを当てるとはじき返されるので、別の方向から移動するか、他のブロックで壁を作るしかない)、タイムリミットもあるので無駄の無い動きでブロックを移動させないとミスになってしまいます (3ミスでゲームオーバー)。しかも、絵柄のブロック以外にアイテムブロックというのが出現。基本的にある組み合わせ同士でぶつければボーナス点になるのですが (万年筆とペン、ナイフとフォークなど)、中には爆弾ブロック (数秒で爆発=1ミスとなるので、出てきたらサッサと開いているドアから捨てるか、蛇口ブロックで鎮火させなければならない) やガソリンとマッチ (2つがぶつかると同じように爆発して1ミス) といったお邪魔アイテムも。これらを瞬時に見極めて処理しなければならず、制限時間の短さも手伝ってアクション要素の非常に強いパズルになっています。


ボーナスステージは製作会社のロゴを作り出すステージ

ゲームは全部で13ステージアリ、3ステージごとにボーナスステージ (最初から必要なブロックが全て表示されており、アイテムの類は全く出てこない) があります。ボーナスステージはクリア出来なくてもミスにはなりませんが、スコアには大きく影響します。このゲームの場合、10万点取らないと1UPしないので、ボーナスステージで稼げないとハッキリ言って後半のステージがツライです。特に、ステージ5以降はブロックの動きが変わる (ブロックを他のブロックにぶつけた時にぶつけられたブロックの方向に隙間がある場合にはぶつけたブロックはぶつけられたブロックの手前で止まり、ぶつけられたブロックがその方向に動く) ので、さらにブロックの移動順序や移動方法を見極めるのが難しくなります。タイムボーナス (ピストルとダンガンのブロックをぶつけると制限時間が延長される) が上手く狙えると良いのですが、狙い過ぎて逆に時間が過ぎていくのがオチです。ブロックは右上角に常に2個並べておき、爆弾ブロックが出てきてもすぐに捨てられるようにしておくとか、中心部のブロックは最初のうちは邪魔なのですぐに開いているドアから捨てる (アイテムブロックは1度捨てると復活しないが、通常の絵柄のブロックは何回でも復活する) とかして、少しでも早く4辺を揃えるのがクリアのポイントでしょうね。
個人的には難易度の調整とか欲しかったですねぇ。まぁ、制限時間が無ければ必ずクリア出来てしまう類のゲームですが、その制限時間がちょっと厳しすぎ。


お買い得度:★★★☆☆(3)
制限時間のせいで忙しいゲームになっている
パズルゲームとしては、古くからある15ゲーム