これも知名度の高い問題ばかりですね

ロッピーパズルマガジン
ひらめくパズル創刊号

Produced by (c) サクセス
2001.09.01 発売 (\.600)

先に発売されたパズルマガジン・かんがえるパズルの別シリーズ。今回はナンクロクロスワード間違い探しの3本を収録。いずれも直感やひらめきが必要な問題ばかりです。


お世辞にも見やすいとは言えない画面・・・

ナンクロ (ナンバークロス) は、数字に文字を当てはめて縦と横で全て意味のある言葉にするパズル。同じ数字には同じ文字が自動的に入り、違う数字に同じ文字を当てはめることは出来ない。この辺、非常にコンピュータ向きのパズルと言えます。紙の上でやるとどうしても数字のチェック忘れや、同じ文字を何回も使ってたということが結構あるのですが、コンピュータ上でやる分には、同じ数字に自動的に選んだ文字を一気に格納したり、使った文字を自動的にチェックして選択出来ないようにしたりすることが可能だからです。また、このGB版では使用できる文字があらかじめ限定されている (使わない文字は選択できない) ので、純粋に言葉探しに没頭することが出来るといえます。
ただ、GBの画面の制約上、マス目が非常に小さく結果として数字や文字が非常に見にくいのは大きな問題です。特にの区別がつきにくい他、濁点・半濁点も読みづらいです (GBAのワイド画面で遊べば少しはマシかな?)。右に50音表がありそこから文字を選ぶのですが、使用する文字以外は選べないようになっています。それだったら最初から使う文字だけを並べて、フィールドを少しでも大きくして見やすくして欲しいと思います。なんとなく、この辺手抜きかなって気がしました。あと、最初にフィールドに表示されている文字 (マスが青色になってる) をクリック (というか、カーソルを合わせてAボタン) すると自動的に対応する数字にその文字が入るのですが (まぁ、この文字も問題の一部なんだから当然といえば当然)、この操作に関してはルールや操作方法に一切書いていません。画面上に置かれている文字が多ければ多いほど問題が解きやすくなるので当然一番最初にこの操作をやるべきなのですが何故か説明は一切ナシ。たしかに、このような文字の場合には数字を選んだ時に特定の文字しか選べない (=既に画面上にある文字とその数字が一致する) 様になっているので混乱することはないですが、問題を解くのに要する労力がかなり違ってきます。操作のヒントというカタチででも良いから記載していて欲しかったですね。
9×9と11×11の問題合わせて24問が収録されています。後述のクロスワードの様にヒントはなく、とにかくインスピレーションでコトバを当てはめていくしかないのですが、大文字と小文字の区別が無いので『そんな言葉あったか?』みたいなことも多々あります。ただ、問題の質自体は良いと思うので、目が痛くなる (カーソルをマスに合わせると同じ数字のマスが点滅するんですが、マスの数が多いとこれが結構チカチカする (苦笑)) のさえ我慢できれば楽しめるでしょう。


キング・オブ・ペンシルパズル

クロスワードは今さら説明の必要も無いくらい有名というか、知らない人は居ないパズルですね。表示されるヒントから割り出される言葉をマスの中に埋めていくというものです。操作に関しては割と良好で、縦横のヒントの切り換えをセレクトで行い、Aボタンでマスを決めたら文字を選ぶという流れになっています。ただ、縦でも横でも行き止まりのマスにくるまでは自動的にカーソルが動いて文字を選択するモードになったままなのですが、マスが埋まってきて1文字だけ入力しようという時に、Bボタンで文字入力モードをキャンセルしないといつまでも50音表を移動し続けるので注意が必要です。あと、ちょっと気になるのが、前述のナンクロもそうですが、フィールドの上下左右がループしていないこと。にも関わらず文字を選ぶ際の50音表はループしているという。操作性を統一して欲しいというのもあるし、フィールドのサイズが大きくなるにしたがって移動量が大きくなるので是非ともループをするようにして欲しいですね。また、これもナンクロにも言えることなのですが、点滅するマスの数が多いと目が痛くなります。単に赤くなるとか反転表示にするとかは出来なかったのでしょうか (まぁ、モノクロGBのことを考えると、点滅するというのがイチバン判別つきやすいのでしょうが)。
縦と横の言葉の組み合わせというか、ヒントの組み合わせが結構良いので、分からない単語があっても他の単語を埋めていくうちに出来上がっていたということが結構多いです。実際、見てないヒントの方が多いかもしれない (笑)。意味は知らなくても言葉だけ知ってて試しに当てはめてみたら正解だったとかね。たしかに、ヒラメキが必要なパズルかもしれませんね。
5×5、7×7、9×9のパターンの問題が全部で24問収録されています。今回収録されているパズルの中ではイチバン頭を使ったような気がします (笑)


コレをクリア出来ない人はよほど注意力が足りない人に違いない

間違い探しは、タイトルのまんまのゲームです。2枚の絵を見比べて違っている所を指摘し当たっていればクリア。規定回数以内に当てられないとゲームオーバーになります。紙媒体と異なる点は、絵が動いているということ。モグラが出てくるパターンと人形が体操をしている2つのパターンが用意されています。両方とも、ちょっとしたパターンが異なるとか動作のタイミングがずれてるとかいった類の違いしかなく、また最高でも12個の中から間違いを4個選ぶといった程度の難易度であり、さらに制限時間も無い為ハッキリ言って簡単というかクリア出来ない人間は居ないだろうな、といったレベルです。同じ問題でも選ぶ度に答の位置が変わっているのは凝っているといえますが、ハッキリ言ってゲームのレベルに達してません。つーか、コレってパズルじゃねぇだろ (笑)。どうせならきね子みたいなジグソーパズル (問題の絵がアニメーションで動いているので完成させるのが難しい) にして欲しかったですね。あ、あと何年か前に流行ったたくさんの漢字の中から違うヤツを選び出すのとかでも良いかもしれない。


今回も懸賞付きなのさ!

今回も各パズルを全問クリアするとパスワードが表示されます。今回も賞品は変わらないみたいです (GBAが5名、GBメモリカートリッジが10名)。個人的には、安くても良いから他では手に入らないようなオリジナル賞品 (特製ストラップとか) にすればもっと書き換えする人も増えると思うんですが、いかがなもんでしょう?まぁ、1本600円だと利益も少ないだろうし、あまり無理は言えないというか、現在の賞品でもかなり頑張ってると思うので無理にとは言いませんけどね (売れ残りのポケットピカチュウが賞品になるよりはるかにマシですから (笑))
ゲームの総評としてはかんがえるパズルに比べてイマイチな感じが強いです。操作系のこともありますが、やはり間違い探しがあまりにもツマラナカッタのが大きいですね。次回は別のパズルを収録するか、問題のレベルをもう少し上げて欲しいものですね。


お買い得度:★★★☆☆(3)
クロスワード以外 (特に間違い探し) がイマイチかな?
次回作で改善されれば良いんだけど