いざ行かん、冒険の旅へ・・・?

冒険!パズルロード

Produced by (c) ビック東海
1990.04.20 発売 (\.2980)

一見するとRPG仕立て、あるいはアクション性の強いパズルゲームの様な印象を受けますが、その実全く正反対で一切のリアルタイム性を排除した純思考型のパズルです。


ステージをクリアする毎に使うピースの数が増えていく

このゲーム、ちょっとパズルが好きな人なら誰でも知っていると思いますが俗に言う『ペントミノ』というボード系パズル (オモチャ屋とか、土産物屋に置いてあったりしますね) をGB化したモノで、5つの小さな四角で出来たピースを組み合わせて (ちなみに、ペンタ=5って意味ね) 型枠にピッタリ当てはめると完成となります。あのテトリスの基になったゲームとも言われておりパズル性は極めて高いです。


組み合わせ方だけでなく、どのピースが必要なのかを判断するのも難しい

GBならではのシステムとして、ステージをクリアする毎に新しい種類のピースが増えていくというのがあります (最初に使うのは3ピースのみ)。しかも最終的に12種類のピースが出てくるものの、その全てを使わないステージも登場します。さらには型枠のカタチが奇抜なモノになってたりします。市販されているモノなら型枠のカタチも決まってるし、同梱のピースも全て使うことが決まってるので (普通、完成されたカタチで撃ってますからね)、試行錯誤しながら解くことが出来ますが、本ゲームの場合まずはピース選びから始まるので更に頭を悩ませることになります。


こんなカタチのステージも出てくる

ステージ数は全部で42面。最初のうちは見ただけですぐ分かるような問題が続きますが、最後の方には『ホントに解けるの?』というような問題のオンパレードになります。制限時間は無いし (ゲーム中タイムが表示されていますが、あくまで時間経過を表示しているだけであって早くても良いことはないし、遅くても悪いことは起こりません) じっくりと取り組めるのは良いのですが、果たして気力が続くかどうか・・・かなりのパズル好き&根性が無いと全ステージクリアは無理でしょうね。
このゲームは実際のペントミノの様にかさばらない、色んな種類のカタチが遊べるといった点で非常に重宝するでしょう。ゲームの性質上、モノクロの画面でも何ら問題は無いし、ボタン操作もそれほど混乱しません (間違って押してもペナルティになる訳では無いし)。42面というと少ない様に感じるかもしれませんが、解が1通りでないのもこのゲームの特徴。1度解いたステージでも別のアプローチで解く楽しみがあります (さすがに後半のステージは1度解いたら2度とヤル気が起きないけど (笑))。パズルが好きな人にはオススメですね。


お買い得度:★★★☆☆(3)
解きごたえはバッチリ!
クリアした時の演出にもうちょっと凝って欲しかった