サンリオの人気キャラ (でないのもいるけど (笑)) 大集合というカンジ

サンリオカーニバル2

Produced by (c) キャラクターソフト
1993.03.19 発売 (\.3200)

別の項で紹介しているサンリオカーニバルの続編・・・といえるのかな?一応、ジャンル的にはアクションパズルだし、サンリオのキャラクタは登場するけどシステムが全く違うので続編ではないですね。サンリオシリーズの第2弾といった方がしっくりくるような気がします。


おっとちゃんのためならエンヤコラ (笑)

画面左にいるキャラクタ (ステージ毎に、たあ坊はんぎょどんぽんぽこけろっぴキティと変化する) を上下に動かし、だるま落しの要領で (そういえば、ペケとポコのダルマンバスターズに似てるな) ハンマーでキャンディを叩いて横に打ち出します。Aボタンを押すと力強く (1マスぶん飛び越します)、Bボタンを押すと軽く (すぐ隣に) 打ち出します。同じ模様のブロックが縦あるいは横に3つ以上並ぶとキャンディは消滅します。ステージが進むと、真っ黒なお邪魔キャンディが登場。これは3つ以上並んでも消滅しません (フィールドの上から下まで並べた時だけ消滅する)。ちなみに、フィールドは左右が繋がっているので、右端に押し出したキャンディは同じ段の左端に出現するようになっています。キャンディが消えると、上に表示されている同じ模様の花に花びらが1枚付きます。花びらを全て付けると花が咲いて点滅します。全ての模様の花を咲かせるとステージクリアになります。

各ステージには制限時間が設定されており、これがまた結構短いのでモタモタ操作してると時間切れでゲームオーバーになってしまいます。特に、後半になってお邪魔キャンディの登場頻度が増してくると、まともに消すことすらままならなくなります。ゲームボーイの画面の大きさの関係上、キャンディが小さくキャラクタを上下に動かすのもちょっと大変。慌てて動かしすぎたり、目測を誤って違うキャンディを叩いてしまうことも多いです。自分が何処を狙ってるのかもう少し分かりやすく表示してくれたら良かったのになぁ、と思いますね。


これは誰の顔かな・・・って、すぐに分かるか (笑)

ちなみに、ステージモードでは、ひとつのステージをクリアするとボーナスステージ (というか、ひとつのステージがキャンディを叩くパートと、このボーナスのパートに分かれていると言った方が良いかも) に進みます。このステージでは、バラバラになったキャラクタのグラフィックを完成させる15パズルゲームをクリアすることになります。ちょっと、普通の15パズルと違うのは操作系。普通は十字キーを押すと空いてる所にパネルが移動するというカンジだと思うんですが、このゲームの場合は、外枠からハンマーで叩くとその方向から衝撃が伝わり、空いている所にブロックが移動します。実際にプレイしてもらえると分かると思いますが、何というかちょっと操作が面倒になってます。しかも、このステージでも制限時間があるので大変です。ハッキリ言ってパズル自体はすぐに解けるんだけど、操作系のせいで間に合わないという状態です (ま、開発者にしてみればソレを狙ったんでしょうけどね (苦笑))


こ、この状態は・・・(苦笑)

もうひとつのちょうせんモードは制限時間は無く、手詰まりになるまでキャンディを打ち出し、ただひたすらにハイスコアを目指すモードです。花を咲かせるというノルマも無いので、とにかく消していけば良いのですが、ステージモードに比べてお邪魔キャンディの出現する確率が高くなっているので、闇雲に消しているだけではすぐに手詰まりになってしまいます。先ほども書いたように制限時間が無いので、キャンディを消した後のカタチをじっくりと考慮しながらプレイ出来る思考型のパズルになっています。ただ、明確なゴールというものが無い (ハイスコアを目指すという目標はあるけれども) のでクリアした時の充足感のようなモノが無いのがちょっと残念です。ハイスコアを出してもあまり凝った仕掛けは無いですしね。

見た目とは裏腹にかなり難易度の高いパズルです。この手のゲームにありがちなアイテムというモノが無いので純粋にパズルで勝負している気がします。サンリオカーニバルに比べると、格段にゲームとしての完成度も上がっていますし、キャラクタの再現度も高いと思います。ただ、それが故にターゲットとする層が絞り込めないというか、どっちつかずという気がしますね (パズル好きには見た目が幼稚すぎ、サンリオ好きの子供にとってはゲームが難しすぎる)。出来が良いだけに非常に残念です。救いは、FC版も出ていて知名度が結構高いこと。GB版は無理でもFC版なら見つかるかもしれませんね。


お買い得度:★★★★☆(4)
キャラゲーとしてもパズルゲーとしても及第点以上の出来
キャラの小ささに起因する操作性の悪さで少しマイナス