作者自らのご登場とは・・・

ハットリス

Produced by (c) BPS
1991.07.19 発売 (\.3500)

テトリスの作者アレクセイ・パジトノフが作成した落ちモノゲーム第2弾。果たして柳の下に2匹目のドジョウはいたのか?・・・って、いなかったのはこのゲームの知名度とセールスを見れば明白ですね (^_^;)


無駄の無い積み方

2個1組で落ちてくる帽子 (シルクハットを始め全部で6種類アリ) を重ねていきます。同じ種類の帽子を5個重ねるとその帽子は消え、帽子を20回消せばステージクリアとなります。帽子はその種類によって積み上がる高さが異なります。違う種類の帽子を積み重ねていくと段々とフィールドが狭くなり、最終的に天井まで届いたらゲームオーバーになってしまいます。帽子の出現する位置を考えてゴミの山となる列 (違う種類の帽子を重ねる列のこと) は端にするというのはテトリスの攻略法と同じですね。なお、ステージクリアする毎に不要な帽子を1種類だけ消すことが出来ます。序盤のステージではあまり嬉しくありませんが、高次のステージに入ってゴミの山が多くなってくると非常にありがたいシステムです。どれを消すのが一番良いか考えて消すようにしましょう。


ジャマな帽子はどれだ?

2列同時に帽子を消すとハットリスとなり、ファイヤーボールのストックが1つ増えます (画面右下の FIRE の表示)。これはBボタンを押すことで使用でき、通常の帽子の代わりに火の玉が降ってきます。この火の玉が触れた帽子は消失してしまいます。ステージクリア時と違い触れた帽子しか消せませんが、天井近くまで帽子が積み重なってしまっているような時には役に立つでしょう。


ルール自体はこのように非常に簡単で分かりやすいです。ただ、テトリスのようなパズル性は非常に薄いです。違う帽子を重ねることにより段差が生じる仕様は面白いですが、誤ってあるいは意図的に違う帽子を積んだ時には上の帽子を消さない限り下の帽子を消す術が無いのが原因です (縦方向には消せるけど横方向の繋がりは消せないから)。テトリスの場合ピンチになっても組み合わせ次第ではどんなブロックでも役に立つし、テト棒による大逆転を待つことも可能です。しかし、このゲームの場合はステージクリア時に帽子が消えるとか、ファイヤーボールを使うとかいう亜流のフィーチャーによってしか大逆転を狙えないのです。結局、ちまちまと帽子を消すだけの単純作業になりがち。特に途中のステージから始める場合などは、その傾向が顕著です。うーん、私がゲームの楽しみ方を分かってないだけなのかなぁ?他に人のレビューを見るとあまり悪く書いてない感じなんだけど・・・。ただ、いずれにせよ偉大な先人の域には到底到達していないというのは万人共通の認識みたいですけどね (^_^;)

お買い得度:★★☆☆☆(2)
このゲームの魅力を100字以内で述べよ (笑)