手形がしぶい!?

相撲ファイター東海道場所

Produced by (c) アイマックス
1991.04.26 発売 (\.3500)

相撲ブームにあやかって発売されたと思われる (というかそうとしか思えない (^_^;)) アクションゲームで、システム的にはスーパーマリオブラザーズに見られる非常にオーソドックスな横スクロールタイプのモノである。


さらわれるかよちゃん (何故か英語 (^_^;))

物語の背景もそれっぽくて、悪代官一味にさらわれた許婚 (かよちゃん) を助ける為に主人公 (平成山凡太郎) が単身乗り込むという王道パターンになっています (これだけ聞くとカッコイイ?ですね (^_^;))
しかし、詳細な設定 (特にグラフィック) がトンデます。あきらかに日本を勘違いしてる外国人の世界観そのままです (^_^;)


右にバカ殿がいます (^_^;)

まず、主人公は関取で、常時ふんどし&大銀杏を結って外をうろついてます (こんなんいたらアブないって)。そして、出てくる敵キャラが更に凄い。飛脚、武士、忍者なんかは当たり前、木枯らし紋次郎や2頭身バカ殿が出てくるは、ろくろ首や唐傘オバケなんていう妖怪は出てくるは、のまさに『日本モノ』なら何でもありの状態。
そのくせ、ステージのボスはケンシロウ (北斗の拳)モドキだったり、ラーメンマン (キン肉マン)モドキだったり、と多国籍軍もビックリです (^_^;)


左に軍配、右に通行手形

主人公は、ジャンプ (ボタンを押す長さで距離が変わる) と張り手 (上方向キーを入れながらボタンを押すと四股を踏む) を駆使して、行く手を阻む敵を蹴散らして行く訳ですが、道中に落ちているアイテム (全て相撲関係でまとめられてるのがポイント) によりパワーアップしていく要素があり、単なるアクションにRPGっぽさを取り入れてます。
具体的に言うと、軍配というアイテムを取ると経験値が貰えます。で、一定数の経験値が貯まるとパラメータをアップさせる事が出来るのです。パラメータには腕力 (張り手の威力アップ)脚力 (四股の威力アップ)体力 (ライフの最大値アップ)があり、後半にしたがって強力になっていく敵に対抗するには効率良くパワーアップする必要があります。
このシステムにより、一歩間違えばただのク○ゲーになりかねなかった本ゲームを本格的なアクションゲームにしたといっても過言では無いでしょう。


赤富士を前にポーズを決める主人公 (気持ち悪い・・・(^_^;))

先ほど、ちょこっとアイテムの話が出ましたが、このアイテムがすべて相撲関係のモノでまとめられてるのもポイント高いです。例えば、前述の経験値アップのアイテム以外に、体力の全回復はチャンコ鍋、スーパー張り手 (張り手が飛んでいく (^_^;)) が使えるようになる米俵、取るとステージクリアになり主人公がポーズを決める (^_^;) 通行手形などなど。ま、それぞれの見た目と効果が一致してるかどうかは別としてこのこだわりは大したもんです (^_^;)


こいつは腕相撲の相手

こだわりといえば、神社の鳥居に入る事で遊べるミニゲーム (マリオでいう土管の中のボーナスゲームみたいなもんかな) もそうで、全部で3種類あるミニゲームは紙相撲腕相撲指相撲、と全て相撲ゲーム。基本的には3つともゴルフゲームよろしく下にあるパワーゲージで力を入れて勝負する訳ですが、最終ステージに近くなるにつれてパワーゲージの動きが速くなる (力が入りにくい) など、内容は単純ながらも結構骨のあるゲームです (ミニゲームだけ遊べるようにならないかな?)
見た目のイロモノっぽさから大抵の人は敬遠 (というか見向きもしなかった (^_^;)?) してたと思うのですが、実際には SUPER MARIO LAND に引けを取らないアクションゲームだと思います。お店で見かけたら是非ゲットして遊んでみて欲しいですね。


お買い得度:★★★★☆(4)
ゲームは見た目じゃ分からないですね (^_^;)