何気にグラフィックが汚いのはわざとか (笑)?

スヌーピーテニス

Produced by (c) Aハドソン
2001.06.20 発売 (\.3900)

チャールズ・M・シュルツ氏が他界されてからもなお世界中に愛されているスヌーピーと仲間達が繰り広げるテニスゲーム。氏のテニス好きは有名だったので、このゲーム化を聴いたら喜んでいたかも。ちなみに、ゲーム&ウォッチで同名のゲームが出ていましたが、それとはまったく内容が違います (ま、当然か)


似ていなくもないのですが・・・

まず、ゲームの内容に触れる前にグラフィックについて。うーん、まぁキャラの表示が小さいというのはあるんでけど、キャラゲーとして見た場合にはお世辞にも良く出来てるとは言えませんねぇ (ま、ライナスみたいに線がおおいキャラは特に難しいですけど (苦笑))。ま、GBCのドット数だとコレくらいが限界かな?逆に言えば、良く雰囲気を出せている方だと言えるでしょう (ま、好意的に見てですけど (笑))。ただ、やっぱりこのゲームを買う人はスヌーピーというキャラクタに惹かれて買うと思うので、このグラフィックで満足出来るかどうか難しいところです。あ、でもミスをした時のポーズ (原作でも良く出てくる上を向いてギャー!というヤツ) とかの演出はウマイなぁと思いました。


お馴染みの犬小屋のある裏庭でプレイ!ちなみに、Pはパワーアップアイテム

逆にテニスゲームとしてみた場合、これがナカナカ良く出来ています。アタリ判定がちょっとキビシイのでマリオテニスとかに慣れてると、何故打ち返せない!?とか思う時もありますが、何ゲームかすればミートポイントは分かるでしょう。キャラは8人+αで、各々長短が違っています。しかも、前述の様にアタリ判定が厳しいというのがあるので結構差が出ています (ボレーなんか特にミートポイントが違う)。ここら辺単なるキャラゲーとは言えない作り込みです。コートは4種類+αあり、原作でもお馴染みの光景が広がってたりするのですが、コートによるボールの弾み方とか、移動速度に影響があるというのがあまり感じられないのが残念なところ (いや、ホントは違うはずなんだけど体感的にどうもね)


壁を使って打ち返せるので新たな戦略性が必要

さて、ここまでのカンジではいたって普通のテニスゲームです。フリー対戦もチャンピオンシップ (8人の対戦相手を全部倒すのが目的で、クリアすると使えるキャラやコートが増える) も特殊なことは何もありません。このゲームの面白いのは、特殊なルールによる対戦が行えるというところにあります。上の写真にあるスペシャルルール (足が速くなったり、強制的にポイントが入ったり、コントロールが正反対になってしまうというようなアイテムが出てくる)、ポイントレース (タイブレーク方式で2分間の間にどちらが多くのポイントを取るかを競う)、サドンデス (相手のサービスをブレイクするまで続く)、スカッシュ (コートの両方が壁になっていて、ボールを打ち返すことが出来る) といったルールがあります。いずれのルールもノーマルのルールとは違った戦略が要求され、特にスカッシュはクロスに打って相手の裏をかいたつもりが壁で跳ね返って相手の真正面にボールが行ってしまうとかいう風にセオリーが通用しない所が醍醐味となっています。

その他にも、自動的にサーブを打ってくれるキーコンフィグとか、常に自分が手前のコートで戦える設定、3段階に相手の強さを調整出来るなど、初心者にも易しい作りが好感が持てます。もっとも、最初に書いた通りアタリ判定がキビシイのでとっつきの悪さはあるのですが (苦笑)。思うに、このゲーム実は海外とかでオリジナルのゲームとして出ていて、そのキャラだけスヌーピーにしたような気がしないでもないです。サーブの時の掛け声とか思いっきり子供の声じゃないし (苦笑)、ボールを打つ時の音とか良く出来てるし (ぉぃ、それは失礼)。それだと何となくキャラゲーとしては弱いっていうのも納得出来る気がしますね。スヌーピーのキャラゲーとしてはオススメしませんけど、テニスゲームとしては結構評価高いのでマリオテニスを持ってない人は買ってみるのも一興かと (やっぱ、遊びやすさとかいう点ではマリオテニスの方が上なのよ (笑))

お買い得度:★★★★☆(4)
キャラゲーとしては弱いけどテニスゲームとしては
良く出来てると思う非常に珍しいパターンのキャラゲー (笑)