原作は非常に人気があったみたいですね

南国少年パプワくん・ガンマ団の野望

Produced by (c) エニックス
1994.03.25 発売 (\.3900)

週刊ファミ通で下らない漫画を連載してる柴田亜美 (この人、トークとかは面白いんだけどねぇ) 原作のマンガでアニメ化されたこともある南国少年パプワくんを題材にしたアクションパズルゲーム。


パワーパンチ炸裂!

ルールは至極簡単で、フィールド上に配置されている固定ブロック (右の画像のレンガブロックみたいなヤツ) を全て破壊すればステージクリアとなります。ただ、固定ブロックはパンチで壊すことが出来るのですが、一定時間が経つと復活してしまい、1個1個チマチマ壊していったのでは到底クリア出来ません。そこで登場するのがパワーパンチ。ま、要は溜め打ちなんですけど、これでブロックにアタックすると一直線上にあるブロックが全て連鎖的に破壊されます。ただ、それでもまだ足りません。ブロックの数が少なければまだしも後半のステージになると数も多く、さらに一直線ではなく複雑に枝分かれしたような配置になっていきます。そこで利用するのが移動ブロック (右の画像の丸いブロック)。パプワくんは移動ブロックを押したり引いたりして移動させることが出来ます (ただし、水溜りや落とし穴、固定ブロックの破壊跡の上は移動できません)。そして、この移動ブロックを固定ブロックの隣に配置すると、パワーパンチの力が垂直方向に拡散されます。たとえば右の画像だと、パワーパンチが移動ブロックに当たった後、上下方向に破壊のパワーが拡散され、全ての固定ブロックが破壊されることになります。


後半になると、こんなに複雑なステージが・・・

まぁ、言ってみれば一筆書きみたいなもんです。パワーパンチをかますブロック (始点) を見つけ、移動ブロックをパワーが上手く拡散する位置に配置して、一気に消し去る。上手く最後まで消せた時はドミノ倒しが上手くいった時のような達成感があります。フィールド上をうろついている敵は攻撃を当てると移動ブロックに一定時間変身し、通常の移動ブロックと同じように使えたり、固定ブロックが連鎖破壊している最中でもパプワくんを動かして移動ブロックを別のポイントに動かすことでルートを新たに作ることも可能だったりとナカナカ良く出来たゲームシステムになっています。欲を言えば、もう少し敵を利用する機会があっても良かった (別に敵を移動ブロックにしなくても全ステージクリア出来る) のと、後半になるとステージが大きくなって一覧性が落ちる割に全体マップを見るマップが使い捨てなのでイチイチゲットするのが面倒なことを何とかして欲しかったです。マップ一覧機能くらいデフォルトで付ければ良いのにねぇ (笑)。ま、細かいことですけど一応ね。


こういうサムイギャグは彼女だから許されるところはありますな (笑)

実際問題として、原作を読んだことが無かったりするので、はたしてキャラクタやゲーム中の台詞なんかがどこまで活かされているのかサッパリ分からないのですが、まぁそういう演出を抜きにして良く出来てるゲームだと思います。つーか、別に原作キャラを使わなくても良かったんじゃないかと思うくらい。全40ステージ (画像の様なボスとの戦闘を含めれば50ステージ) は、ボリュームとしてはチョット少ないかなという気がしますが、それなりに頭を使うので解き応えはあります (パスワードコンティニューなのであまりステージが多いと面倒という話もあるし (ぉぃ))


なんか、有耶無耶のうちにエンディング・・・

本編のストーリーモードの他に、タイムアタックモード (エキストラステージを何秒でクリア出来るか競う) があります。なんとなく中途半端なカンジがするモードで、コレを入れるくらいなら本編のステージ数を増やして欲しかったという気がします。あるいは、エディットモードを付けるとかね。同時期にリリースされたSFC版がキャラ満載のアクションゲームだっただけに、GB版はキャラゲーとしてはかなり寂しいカンジがしますが、ゲーム自体の出来は良いので、キャラゲーを敬遠している人は是非一度遊んでみてください。


お買い得度:★★★★☆(4)
キャラゲーにしては、かなり良い出来のアクションパズル
もう少しボリュームがあれば良かったかな