目玉の大きいハロってカンジですな (笑)

チャルボ55

Produced by (c) 日本システムサプライ
1997.02.21 発売 (\.3800)

チャルボといえばバーチャルボーイの愛称ですが (えぇっ!?)、まったく関係がありません (当たり前)。チャルボという名前のロボットを操作して敵の船内を探索していくパズル要素を含んだアクションゲームです。


マップで部屋を確認しつつ、ボスの部屋に向かえ

ゲームがスタートすると、チャルボが画面内にポツンと現れます。各エリアはいくつかの部屋で構成されており、スタートボタンを押せばどの部屋にいるか、まだ行ってない部屋はあるか、そのエリア内に点在している宝石はいくつあるか (これを全部集めると、ボスの待つ部屋の扉が開く) などを表示します。部屋は画面数個分の広さがあり通路や扉が複数存在します。自分の位置を見失わないためにもこまめにマップを確認した方が良いでしょう。


ブロックを崩して突き進め!

さて、このゲームに登場するチャルボは変形システムを塔載しており、ボール型とロボット型に任意にチェンジすることが出来ます。通常、こういったシステムのゲームの場合、単純にグラフィックが変わってカッコイイとかアニメみたいという演出の意味で使われることが多いのですが (特に、シューティング系の場合)、本作の場合は両形態でその動きが全く異なり、その挙動を上手く見切らなければステージ内にあるワナ (大抵の場合、パズル要素が含まれてるのでアタマを使う) をクリアすることが出来ないようになっています。で、まずボール型ですが、この形態の場合チャルボは常にバウンドを続けます。1ヶ所に止まるということを知りません (笑)。十字キーの左右で横方向に移動出来ますが、その他の動きは出来ません。ハッキリ言って鬱陶しいのですが、このゲームを進めるには必要不可欠な形態です。というのも、各エリアにはハシゴというものが無く、上方向に移動するにはジャンプして上の段に上がるしかないのですが (エレベーターがある部屋もありますが)、なんとロボット型はジャンプが出来ないのです。エリアの構造上、上に移動する機会は非常に多いので、ボール型じゃないと進めないのです。また、部屋の中にあるノーマルブロックはボール型で体当たりをかまさないと壊せません。大抵の場合、通路はブロックが積まれて通れないようになっているのでボール型で破壊する必要があるのです。


ヨイショ、ヨイショ・・・

反対にロボット型はジャンプも出来ないし、ノーマルブロックを壊すことも出来ません。ボール型では上から踏み潰せば倒せる敵も、触れただけでミスになってしまうというひ弱さ。では、ロボット型は要らないかというとさにあらず。ロボット型だとステージ内にあるハードブロック (破壊不可能) を押して動かすことが出来、通路を開くことが出来ます。また、ボール型では跳ねた途端に天井のトゲにぶつかってミスになってしまうような狭い通路でもスンナリ通ることが出来るのです。この2つの形態はお互いの不得意なことをカバーするような性能を持ち、プレイヤーの判断でステージ内のギミックを見極め、適応する形態に変形し切り抜けるのがこのゲームの基本であり最大の魅力でもあるのです。壊れるブロックを足場にしながらジャンプして登っていき、着地と同時にロボット型に変形して天井のトゲにぶつからないようにするとか、かなり細かいアクションも要求される他、ブロックの移動の仕方によっては袋小路になってしまうとかアタマを使う場面もかなりあります。しかし、チャルボの挙動を把握していれば (って、2つの形態の違いはハッキリしてるし、ボタン操作も全然普通なのですぐに理解出来ると思うけど、要するに必要な場面でそれがすぐに出せるかどうかって意味ね) ほとんど迷うこと無くゲームを進めることが出来ると思います。


発売日を見るとポケモンよりも後に出たゲームなんですが、イマイチ印象に薄いというかあまり有名ではないゲームです (ポケモンの陰に埋もれてしまったという話もありますが)。中古で投げ売り価格で売られていることも多いのでアクションパズルが好きな人は買ってみるのも良いかもしれません。

お買い得度:★★★☆☆(3)
2つの形態を上手く使いこなすのがポイント
画面や演出がシンプルすぎるのがちょっと寂しいかな