4点式シートベルトの取り付け

サベルト クラブマンS-MID ミドシップ専用4x4シートベルト

4点式シートベルトの取り付け
ホントはベルトをヘッドレストの下から通す

最終更新日 : 2001.2.9


以前、ジムカの練習会で、4点式シートベルト(サベルト・トップフォーミラー)の付いた助手席に乗せてもらう機会がありました。背中がベタっとくっついてる感じで、何処にも掴まらなくても平気だった覚えがあります。このときから、4点式って結構スゴイと思うようになりました。

ジムカーナで、激しいコーナーリング中にサイドを引くときとか、スピンしてフルブレーキングしてるとき、激しいGを受けてるせいか、左脚をフットレストに置いて踏ん張っているため、クラッチを踏むことができません。フットレストで踏ん張らなくてはならないということは、体がホールドされていないということに他なりません。ホールドさせるには、シートをフルバケに替えるのが流行りなようですが、シートは結構高いし、取り替えも面倒です。それに、MR2のシートはスポーツシートですので、そこそこのホールド性はあるハズです。そこで、体をしっかり固定できる4点式のシートベルトを取り付けてみることにしました。

サベルト クラブマンS−MIDのパッケージ
立派な箱に入っていた
サベルト クラブマンS−MID
肩ベルトが短いミドシップ用

購入したのは、手頃な値段で、何処でも買えて、ブランドイメージも良いサベルトの製品です。MR2(2シーター)用ということで、クラブマンS−MID(ミドシップ)というのを選びました。一般品(クラブマンBなど)より4000円ほど高い14000円もしましたが、専用ということでミドシップ用にしました。両者の違いは、肩ベルトの長さだけだそうです。4シーター用は後部座席に固定するのでベルトは長めですが、2シーター用は短めにできていて引き回しが簡単なのがメリットのようです。税込み14700円で葛飾区のナガノというショップまで行ってきました。立派な箱に入っていて、なんだか高級そうです。しかし、バッドは別売りだそうで、入っていませんでした。必要かどうかも分からないので買ってきませんでした。

4x4のタイプなのでベルトは4本あります。その4隅には下の写真のようなフックとアイボルト(♀字型のボルト)が付いていて、一般的にはアイボルトは車のフレームに穴を空けて取り付けるようです。つまり、4箇所穴を空けるのが正しい取り付けかたです。しかし、穴空けは面倒なので、他に代用できる穴が無いか調べてみることにしました。


アイボルトは初めから付属する

まず、後ろ側の止める場所を探してみます。すると後ろの窓の下あたりに、プラスチックのフックが付いています。外したTバールーフを専用の袋に入れて、ここに引っかけるためにあるようですが、修理書によると、このフックはボルト締めで取り付けられているようです。そこで、試しに外してみました。フックの後ろ側はプラスチックのカバーが付いているので、マイナスドライバを使ってこじ開けます。すると、ボルトの頭が見えますので、これを外します。すると、ボルトが止まっていたのは、赤いペイントがされている金属です。どうやら、直接フレームが出ているようです。高々、屋根の片割れを引っかけるだけで、こんな立派なボルトは必要ありませんから、ひょっとすると4点式のシートベルトを取り付けるために、初めから考えられているのかもしれません??? ただ、ボルトの径が細めで、クラブマン付属のアイボルトは入りません。そこで、外したボルトを片手にホームセンターに行ってアイボルトを探してきました。製品名は「クロメート・アイボルトM8」です。少しボルト部分が短めでしたが、なんとか使えそうです。プラスチックのカバー部がアイボルトのわっかより高くなるので、ワッシャかなにかを入れて嵩上げと緩み防止にすると良さそうです。(まだ加工していない)

肩ベルトはリアのフックを外して付ける
最初から4点シートベルト用ネジ穴が有る?

今度は腰ベルトです。右手側は純正シートベルトが止まっているボルトが使えれば問題ありません。しかし、このボルトの径は太く、ホームセンターに売っている金具には、こんな大穴の空いた物はありませんでした。ダメモトで、クラブマン付属のアイボルトを純正のボルトの代わりに使ってみたところ、なんと、ちゃんとネジ径が合いました。ただ、ボルト長がやや短めなので少々不安ではあります。また、純正のボルトはシートベルトのフックが前後に動くようにスペーサーなどで嵩上げされていて止まっています。しかし、アイボルトのボルト長は短いので、そんな物を挟む余裕はありません。とりあえず、いきなりネジ込んでおきました。

さて、今度は左側です。左側の純正シートベルトは、シート(レール?)自体に止まっているようです。センタートンネルの陰になって外すのも結構面倒です。それに、フレームに直付けできないので安全性に問題があるかもしれません。そこで、シートレールを止めているボルトに付けることにしました。ここのボルトは、センタートンネル(フレーム)から直にボルトが飛び出す構造になっていて、ナットで取り付けます。ですから、ここにアイボルトを使うことはできません。仕方がないので、ホームセンターで買った金具を当てて、その金具にシートベルトのフックをひっかけることにしました。平たい金具とフックが上手く合わず、少々不安のある止めかたですけど、まあなんかなるでしょう・・・


左側は金具を使って止める

右側は付属のアイボルトを使う

アイボルト取り付けの改良

2001.2.9 更新

運転席左側、センタートンネル側のアイボルトの取り付けを変更しました。当初は、センタートンネルから出ているボルトに、ナット型のアイボルト(アイナット?)を取り付けようと思ったのですが、ネジ山のピッチが合う物が見つけられませんでした。そこで、上の写真のように、L金具をかませ、アイナットをL型金具にボルトで止めてあります。これで、シートベルトの脱着が簡単に、かつ外れにくくなって安心です。背を低く取り付けないと、シートを動かしたときに干渉しますので、アイボルト+ナットより、アイナット+ボルトの方が良さそうです。


4点式シートベルトのインプレッション

さて、実際に4点式を使ってみての感想です。セッティングが悪いのか、なんだかしっくり来ません。背中に隙間ができてしまいます。その気になれば、手が届かなくて触れない場所も触れてしまいます。思い切り締め上げると、少ししっかり感が出るものの、かなり息苦しくなってしまいます。それに、やっぱり、背中は浮いた感じになってしまいます。背中を締め上げると腰ベルトが上にずれて腹を圧迫します。でも、背中を緩めるとホールド感が無くなります。このへんは、もうちょっと色々やってみないとダメかもしれませんね・・・ 来週はジムカーナしてきますので、よりつっこんだレポートができそうです。

2000.6.26

ジムカーナで試してみました。この日は、もろもろの理由で、あまり攻め込んだ走りはできませんでしたが、使ってみた感想は「何でもない」の一言に尽きます。正確に言えば、あまりGを感じ無くなった(ような気がする)ので、他の操作(クラッチなど)で困ったことは全くありませんでした。走っている間、左脚で踏ん張ったりしていたかどうか覚えていないのですが、アクセルもクラッチも問題なく踏めました。これが、4点式の効果なのかもしれません。

問題点と言えば、まず、締め上げた時に肩が押されて気分が悪くなってくることです。締めすぎな気もしますけど、締めないとホールドされない気がしてしまいます。次に、背中が付くまで締めると、ヘルメットが天井に当たってしまいます。逆に、シートを寝かすとハンドルが遠くなってしまいます。ハンドルはすでに一杯に手前に引いていますし、シートもこれ以上前に動かすと足が窮屈です。シートは低い方が良いというのは、このへんも理由になるのかな・・・

2002.9.28

4点式をするようになってから、2年余り、もうクローズドでは当たり前の存在になりました。確かに、4点があると体がホールドされやすくなるので、無いと横Gが気になってドライビングに集中できませんが、当初の様に肩ベルトをガチガチに締めることは無くなったのか、コーナー速度が上がったのか、高速コーナーでは横Gが気になるようになりました。純正シートも結構良くできているとは思いますが、やっぱりフルバケは有った方が良いようです。