[オシダ科] DRYOPTERIDACEAE    

オオキヨズミシダ      Polystichum tsus-simense var.mayebarae (Tagawa) Kurata


小羽片はカッターナイフの鋭い刃を思わせるシダ。    ( 小生、ヒメカナワラビと混同していた。ソーラスは葉の縁から付いて来るのがオオキヨズミシダ、下部から上部に向けて付くのがヒメカナワラビ というのが区別のポイントのひとつという)

おさらい: 岩槻図鑑 および 「しだの図鑑」(光田重幸)による検索要領

比較項目ヒメカナワラビオオキヨズミシダ
鱗片(葉柄基部)広披針形〜披針形
褐色(中心が黒くなることも)
卵状長楕円形
柔らかい紙質
褐色で中心部黒色
鱗片(葉柄中部から上部)線状披針形〜線形
黒褐色〜黒色
披針形と線形のもの混在
褐色
ソーラスの付き方下部中軸寄りから外側に向けて付く
中心部は濃い褐色
葉の上部から付いていく
羽片基部前側は耳状突起
後側はくさび状

ソーラス(1)

ソーラス(1) 

(千葉県高宕山にて 2003年3月撮影)ソーラスが羽片の上部から付いてくる。(これとは逆に羽片の下部から付いてくるのは、ヒメカナワラビ)

全形(1)

全形(1)



ソーラス(2)

ソーラス(2)



全形(2)

全形(2) これは ヒメカナワラビ だろう

(以下の写真は千葉県高宕山にて) 
この写真には表れていないが、葉柄を下に辿って比べると、葉柄と葉身とは同長である。(千葉県高宕山にて 2001年10月撮影)

全形(3)

全形(3) これも ヒメカナワラビ だろう 

(千葉県高宕山にて 2001年10月撮影)

小羽片とソーラス(3)

小羽片とソーラス(3) これも ヒメカナワラビ

羽片前側は耳状突起あり

(千葉県高宕山にて 2002年3月撮影)

小羽片(表)

小羽片(表)  これは オオキヨズミシダ

羽片前側は耳状突起なし

(千葉県高宕山にて 2001年10月撮影)

中軸下部鱗片

中軸下部鱗片  これは オオキヨズミシダ

葉身での鱗片は黒褐色の針状であるが、葉柄下部では幅は広くなり、淡い褐色の鱗片も見られる。

(千葉県高宕山にて 2001年10月撮影)

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