[ヒメシダ科] THELYPTERIDACEAE    

ニッコウシダ Thelypteris nipponica (Fr. et Sav.) Ching

   筑波実験植物園にて  Aug.,2003

直立する実葉がニッコウシダ。 写真右下の縁が枯れかけたのが栄養葉。  ヒメシダにもホソバショリマにもよく似ている。周りは殆ど全部がホソバショリマ。 このシダは温帯性のシダなのでホソバショリマとは自生地域が異なる。むしろ、オオバショリマとなら同じ地域に出てもおかしくないだろう。ホソバショリマは陽光を好むシダらしくて、この筑波実験植物園では、大きな群落になり、ヒメシダは絶滅寸前。


下部羽片は、縮小するが、ホソバショリマのように耳になることはない。赤丸で囲んだのが、ニッコウシダ。青丸が、ホソバショリマ。


ソーラスの着き方はヒメシダそっくり。小羽片は鮫の歯のような形のヒメシダのそれよりは長い。


小羽片の葉脈は単条。羽軸に柔らかい毛が見える。

    図鑑目次に戻る