第37回神奈川GE MR UM 内容紹介
04/27.08

第37回神奈川GE MR UMが4/26日川崎幸病院で開催されました.参加人数ですが27名(20施設) でした.開庁日の病院が多い中,代表者を出してまでも来て下さったユーザが多いと聞いています.20施設参加は最近はなかったので今回の特集である『乳腺MRI』に強い関心があることが伺われました.尾崎代表の挨拶から会は始まりました.

GEYMS大野様より今年のSIGNA甲子園の計画に関して現在までの進捗状況に関して話をいただきました.現在地方開催も視野にいれてすべての可能性を模索している状況ということでした.また昨年度のUMの開催数約70回と過去最高を更新したということでした.また今年は新たにUMか立ち上がるということで,ユーザ同士のネットワークはどんどんふくれあがる様子であるということでした.

実はルーチン開催のUMはこの2回までで,夏には見学会&特別大会を過去にも催してきました.秋にはSIGNA甲子園予選,ブロック大会の結果では本選ということになります.

GEYMS 森様から先に行われたITEMの情報をいただきました.これから先は転載不可能です.またWIPを含むものも一部ありますので,学術参考資料として宜しくお願いします.

GEのITEMのテーマはGE Premiumということでした.何が特別なのか?はこれから説明します.

まずは日本全国で今100台くらいの3Tが稼働しているということでした.そのうちの57台がGEということでした.

GE社の3.0T装置は1994年度から開発しているということです.こういったAdvantageもGE Premiumなのでしょう.

3.0T 装置ですが1)MAGNETなどの磁場の均一性,2)高速リコンストラクション 撮像マトリクスが大きいこと,また最近のアプリではVOLUME IMAGEがトレンドなので計算が速いことは必須.3)傾斜磁場システム(現在は昔のSLEW RATE闘争は集束,いかに綺麗なパルス波形を作りだすのかが重要)がすぐれていること.この3つにおいてGEはもうPremiumということでした.

3Tなんで脂肪抑制はあきらめています.ではなくて3Tでも広範囲にCHESSを用いて脂肪抑制ができます.

また各社躯幹部の拡散強調画像は3Tでここまで綺麗には出していなかったということでした.長野市民病院様の躯幹部拡散強調画像.

更に1.5TではHDeがすごいことになっています.日本で開発されたSIGNA HDeですがなんと全世界で300台稼働しているということでした.またこのデザインでは工業デザイン賞をもらい.更に北京オリンピックの選手村に2台このHDeが設置されるということでした.つまりIOCに購入してもらったということになります.

現在主力機となっているHDxはvolume imageということでした.

今MRの世界ではかってのMDCTが出てきたころの状況に似ているということでした.

昔は5〜10mmで20枚だった検査が,今では0.5〜4mmまでを100-400枚撮影しますということでした.

GEではこのようにHDコイルが全領域に対応しています.またその部位に最適化された撮像シーケンスがあります.

これらのコイルでこのように全領域が網羅されています.

このVolume MRのコンセプトを更に進化させたプラットホームであるHDxtの説明です.ここからは学術参考資料です.

この新しいHDxtには3つの特徴があります.

IDEAL, Cube, ARC(アーク)です.

IDEALは3POINT DIXON法という撮影方法を用います.この技術自体は以前からあった技術ですがこの撮影からフィールドマップを作成します.このマップから画像を復元するアルゴリズムを作成します.このように脂肪抑制のFSEも綺麗に撮影できます.

神経鞘腫も綺麗に撮影できます.しかも脂肪抑制併用です.STIRは使いません.

ケミカルシフトアーチファクトそのものを補正します.

IDEALの冒頭で説明したスライド

GEでは新しいパラレルイメージングARC(アーク)を用いた3D FSEをCubeと呼びます.

このように頭部ではT2強調画像,FLAIRなどを横断面で撮影して,各断面にてREFORMATして冠状断,矢状断を撮影します.

FAを調整することで出てくる信号をなるべく一定にし暈けを抑制します.症例は造影3D FLAIRです.造影された腫瘍と周囲の浮腫を各撮像断面で撮影できます.これをSRでこのように表現することが可能です.

ARCはk space domainのPIですので,ASSETではFOVを小さくできなかったのですがFOVを小さくして撮影することが可能です.

GEも非造影MRAを今後開発研究していくということでした.

この分野は東芝が先行しているが東芝の撮像技術を真似るだけでなく新しい技術をふんだんに使用しているということでした.

3Dのin/out of phaseの腹部画像が撮影できるようになります.

これ以前も掲載させていただいたのですがただ小さいコイルをならべただけでは奥ゆきの感度は補償されません.このようにコイルを組み合わせると奥ゆき方向も高いSNで撮影できます.これは勿論高いreduction factorを使用できるPIにも使用できるということでした.

その開発中のコイルで撮影っされた関節,指の画像です.

GEでは世界初のFast SE法また臨床機として初のEPI搭載機を開発,また最近では動きの補正をするpropellaを開発,また今後は磁場の不均一を克服したアプリケーションを臨床機としては初 つまりいつだってGEはPremiumだったということです.

神奈川GE MR UMの人気コーナ 基礎コーナです.今回はGEYMS 中村様に乳腺MRIの現状と今後ということで御講演いただきました.

このように今後乳腺MRIがどんどん増加することが予想されます.

帝京大溝の口病院 原子さんからSPEC IRとCHESS法を用いた脂肪抑制効果の相違に関しての御質問が寄せられました.
こちらも人気コーナ アドバンスコーナは北里大学病院の秦さんです.当院の乳腺MRIということで御講演いただいたのですが,これがまた素晴らしかったです.ポジショニング,各撮像方法また各撮像シーケンス,造影のタイミングでなぜ?だから?ということを詳細に説明していただいたので,来られたユーザの方はよく理解できたのではないでしょうか?ここまで詳細に拘って撮影しているのはとてもすごいと率直に感じました.また是非真似てみたいと思います.

日本鋼管病院 柿崎さん

川崎幸病院の中さん

秦野赤十字病院の大沢さん

帝京大溝の口 原子さん

けいゆう病院 津島さん

相模原協同病院 長岡さん

佐久総合病院 小林さん

フィルムディスカッションは秦さん司会,高橋茶々いれで大変盛り上がりました.今回は9施設の発表でした.そごい盛り上がり.秦さん,また栄共済 高橋も写真を持って参加いたしました.

各施設それぞれの背景,考え方があり.とても面白いと思いました.皆さんそれぞれが良いと思う方法を是非試していただければと思います.verに関係なく皆さんわきあいあいに談笑できるこのコーナは本当に大切にしたいと考えています.次回は多摩UMとの合同での東京八重洲で6/28(土)での開催になります.皆様お誘い合わせのうえ多数,御出席ください.

広報 横浜栄@高橋

神奈川GE MR UMT