第二回神奈川GE1.0Tユーザーズミーティング開催

12/15に第二回神奈川GE1.0Tユーザーズミーティングが開催されました。午後4時からの開催ということで、参加された方は比較的余裕を持って参加できたのではないでしょうか?尚、12月という忘年会シーズンと重なり、参加できなかった施設もありました。参加できなかった施設の方は大変申し訳ありませんでした。次回参加、また宜しくお願い致します。

さて今回のユーザーズミーティングの内容は非造影MR Angiography と題しまして、Gated TOF法にスポットをあててみました。また写真レビューでは各施設の頭部、頸部非造影MRA法と題して皆で写真を検討いたしました。

今回の参加人数は1施設を除く約40名でした。多くの方にお集まりいただいて、本当にありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。

第二回世話人の皆様、1.5Tのユーザーの皆様、また岸波支店長はじめGE-YMSの皆様本当に御多忙の中ありがとうございました。参加されたメーカの方も大変ありがとうございました。


GE-YMS 松本さんによるRSNA2001報告
GE-YMS松本さんがRSNA2001のGEブースのトピックスを話してくれました。現行のSIGNA MR/iシリーズは新たにSIGNA Infinity 1.0/1.5Tになりました。名前のごとく無限の可能性を持っているということです。2つの大小の傾斜磁場を持ったTwin Speedシリーズもアメリカではすでに200台、日本で10台納入されたそうです。ここに心臓専門のCV/i、そしてアメリカで売れているオープンMRIのOvation(0.35T), Open Speed(0.7T)の紹介がありました。ホナー社と開発中の立位タイプのMRIも大変面白かったです。ブースの半分以上はやはり3Tの話題だそうです。MRIが心臓や頭部、骨盤の機能画像へ、移行することは今後間違いなさそうですね。ASSETやFIESTAをしのぐと思われる話題、PROPELLAの原理を少しお話していただきました。FSEでDWを撮影できる。これは驚異ですよね。どこにでもルーチンで使えます。PROPELLAは要チェックですよね。

『非造影MR Angiography Gated TOF講演』開催
GE-YMS アプリケーション中村さんに2D Gated TOFの説明をしていただきました。現行の非造影MRAのテクニックの一覧と、Gated TOFのadvantage、Gated TOFの原理を説明してもらいました。ポイント、ポイントをうまく掴んで説明していただいたので、予習をしてきてくれたユーザーはよくわかったのではないでしょうか?

重要なポイント

view per segmentの設定の決め方

フェーズコントラスト法で得られた位相画像においてpositive flowからnegative flow(拍動流はバックフローが存在する)に変化するフェーズを記録する。その値からminimum値である10msを引き、その値をTRで割った値が至適view per segmentになる。ここでバックフローや血液の速度が比較的遅く、拍動の影響が大きい、下腹部、下肢においては上記のような設定を考慮することは重要である。

SAT GAP 小さくすると背景組織の信号低下、しかし血液の信号も低下する。

OVER RAP 大きな値を入力すると、血管のジャギーが小さくなる、しかし液の信号も低下する。

FAは大きくすると血液の流速の早い部位と遅い部位のコントラストが大きくなる。しかし下肢等もともと流速が遅い部位にはよい。

骨盤下肢等はFAを大きくする等、目的とする部位において至適な撮影条件の設定が重要となります。またそれぞれのパラメータはトレードオフの関係がありますので、兼ね合いで施設、施設で至適な撮影条件を決定する必要があります。

GEアプリの中村さん、日比野さん、中島さんありがとうございました。


各施設の頭部、頸部ルーチン検査写真レビュー
川崎幸病院 谷口先生の司会のもと各施設の頭部、頸部ルーチンMRAの写真レビューが行われました。

実は僕はこのコーナーが一番勉強になり大好きなのです。

トップバッターは川崎幸病院さんでした。頭部に関しては唯一周波数320と512を使用、その分FOVを19cmと広めに撮影していました。頸部の2D-TOFはルーチン撮影でgated TOFを用いているようです。TEの検討でin phaseにしたとき末梢の血管の描出が良くなったとのこと。理屈(常識)はさておき、やってみる価値ありそうですね。

昭和大学藤が丘病院は頭部3D TOFの他に、頸部はECVO法の写真を持ってきてくれました。川崎幸病院の谷口さんがNV Array Coilはやはり良いとのこと。ステレオ表示を基本に表示することを心掛けているそうです。その他MRDSAのステレオ画像やその後に撮影する。FAST SPGR法(脂肪抑制併用)で撮影したMRVenographyと腫瘍の重ね合わせ画像等多数の画像をもってきてくれました。

横浜労災病院は1.5Tの画像ですが頭部3D-TOFの画像またgated TOFの画像を持ってきてくれました。マルチスラブではなく、ワンスラブの写真を持ってきてくれました。末梢の描出能は良く、またMTC等もいれていませんでした。gated TOFは骨盤の画像を持ってきてくれましたが大変綺麗な画像で、これには僕も刺激を受けました。あれくらい綺麗に描出できれば造影剤はいらないですよね。

けいゆう病院さんは頸部の3D TOFマルチスラブの画像を持ってきてくれました。大変綺麗なので皆で検証することになりました。明日からまたがんばりたいと思います。症例は左の内頸動脈の症例を持ってきてくれました。綺麗な写真、ありがとうございました。

戸塚総合第2病院は、頭部3D-TOFの画像、頸部3D-TOFの画像、また冠動脈瘤の症例で皆さんに質問したいとのこと....多数の写真を持ってきてくれました。皆で写真についての質問を考察いたしました。

今年最後のユーザーズミーティングでしたが皆さんいかがだったでしょうか?来年2月、第3回世話人会&ユーザーミーティングを開催いたします。また宜しくお願いします。
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