Last Up Date 2004.06.01          

日記を物語る 2004年05月INDEXホームに戻る             


05月29日(土曜日)

快晴。何日ぶりかの完全オフ。とは言っても原稿が山のようにある。先日来の晴天で、顔と腕は焼け、日射病にもやられたよう。静養しつつ、淡々と仕事をこなしました。

05月30日(日曜日)

快晴。母校で『元輔集』の注釈でした。

05月31日(月曜日)

雨。明治大学。「国語」は谷崎の『刺青』、「論文演習」は情報実習室Aで時事問題の情報収集と作文。操作もだいぶ慣れてきました。


05月01日(土曜日)

快晴。近所にある都立大泉中央公園の一部がまたきれいに再整備されたので散歩。まだ芝生が整っておらずこれが残念ですが、隣に司法研修所聳え、東京外環自動車道が地下を走るあたり。野球場・サッカー場などなんでもそろった広い広い公園です。もちろん、家では原稿書いています。滞りナシ!

05月02日(日曜日)

快晴。誰もが知る和歌文献で、僕なりの"大発見"で新説が浮かび上がる。それから面白くなり、ほぼ終日パソコンに向かう。詳しくは06月12日@京都で公表します。

05月3〜5日(月〜水曜日)

快晴×2。05日は雨で寒し。連休を利用して佐久の家に帰省し、のんびり過ごす。ただ、6日締めの仕事を持ってきたのは失敗でした。それにしても最後の5日の肌寒かったこと。これには参りました。帰りがけ、駒場公園内にある佐久市近代美術館に立ち寄ってみました。特別展は、かかりつけのお医者さんの遺贈品点。ピカソや安藤広重、東山魁夷と言ったコレクションにただ驚く。プロフィールから、戦前は某医科大助教授まで務められ、戦後の農地改革で帰村して、僕が幼少の頃から地元の園医、小・中の校医でもお世話になっていたことを再確認。最後に診て頂いた時のことをこの日記に書いたら、テレビ局から紹介して欲しいと頼まれたことなど、既に懐かしい想い出です。

05月06日(木曜日) Special Thanks 159,000 Hits

晴れ×曇天。連休明けで交通渋滞が予想されましたが、比較的空いており拍子抜け。海老名で仕事の後、帰宅して叢書の依頼状の戻りを編集担当者さんと確認。ほぼ順調。おそらく、ここを御覧のみなさんの中には葉書を出し忘れている方はないでしょう?!。学会に合わせてパンフレットを作る予定です。

05月07日(金曜日)

快晴。柏のホテルで進路相談会。ここは昔、高校に勤めていた頃、四年間通ったところ。学部時代友人兄弟が下宿していたこともあってよく通った、インドカレーのボンベイは店も場所もチェックしていったけれども、時間の関係で今回は見送り。残念。相談会は、僕のコーナーには留学生がたくさん来て受験方法について質問が集中。今年はふたりの中国人留学生がいるので、彼らにぜひそれを聞いておこうと心に誓いました。ただ、ここでは何校も生徒さんの相談件数ゼロの学校があったようで、これにはなんともコメントしようがなく。。。

05月08日(土曜日)

快晴。所沢の松井公民館で「古典に親しむ会」『源氏物語』野分の巻。野分の名場面を薫風のなかで読む。爽快です。

05月09日(日曜日)

曇天から雨。『朝日新聞』朝刊「折々のうた」は、青短でお世話になっている、歌舞伎の津金規雄先生の歌「キャンパスの坂くだりくる乙女らを分けて真鯉のわがのぼりゆく」。題は「初講義」。先生が短歌を作っておられるというのは、前回、教員室でお聴きしたばかり。また話題が増えました。

05月10日(月曜日)

雨。明治大学。連休明け初日。今度から、講義進度は「OH-o! Meji」に逐次載せてゆくことにしました。レポートの締め切り、テストの点数などまでここで確認できますが、個別ではなくクラス全員の一覧なのが不思議が気がするので、こちらの運用は当面控えます(ただし、閲覧できるのは僕とクラスの人のみ)。「論文演習」の「自分史」のプレゼンは、隣にいる凄いヤツを知ることが出来て楽しかったのではないでしょうか?

05月11日(火曜日)

快晴。明治大学。さっそく「OH-o! Meji」がフル稼働。リンク集に、横光利一関連、次の「伊豆の踊子」関連まで集めて、ここから展開できるようにしてみました。もう、机上の慣れないローマ字入力と、検索サイトとの格闘におさらばです。僕が使えば生徒さんもIDが必要になり、稼働率も上がります。せっかくのCOL、国庫補助金は有効に活かさないといけませんから。

05月12日(水曜日)

快晴。明治大学。「国語」はすべて横並びで進行させなくてはなりません。こうなると月曜日の休みは痛いですね。青山学院女子短期大学に移動して「古典演習」。より快適に整備された図書館の学習室で、館員の方から資料の収集方法を学ぶ。毎年丁寧にレジュメを用意の上、パソコンの検索システムまで指導いただいています。

05月13日(木曜日)

晴れ×曇天。幸運にもデスクワークの時間がたっぷりとれた一日。でも締め切りが近い仕事にほぼ費やす。夕方はジム。

05月14日(金曜日)

快晴。小泉再訪朝に、国民年金未加入・未納問題で、民主党の新代表決定は、ニュースでも2.3番目の扱いに。メディア操作も政権維持には欠かせないと言うことなのでしょう。

05月15日(土曜日)

快晴。日大文理学部で物語研究会。いつも使っていた教室がリニューアルで別の館に来たような感じ。『曽我物語』は質問すら出来ず。自分の分を弁えるのも勉強のうち。帰りは吉祥寺から35分。おそらく最短記録でしょう。

05月16日(日曜日)

雨。村上龍さんの『13歳のハローワーク』(幻冬社.2003.11.30/\2730)がミリオンに。価格が比較的高いのでこれは異例。13歳の子を持つ親の世代がターゲットなのでしょうね。この春、リクルート姿の大学生がこれを手に取っているのを見かけたこともある。僕も進路ガイダンスなどで話題にすることもありますが、地方に行くと既存の本屋さんまで出回っていないこともあるようです。ガイダンスの研修会では、レジュメのトラブル集に、「ホストになりたい相談者が、講師に相手にされず傷ついた。職業に貴賤はない」という例が挙げられ、ロールプレーニングになる。さすがにこうした未知の世界はこの本で勉強するしかないようですな。

05月17日(月曜日) Special Thanks 160,000 Hits

雨から快晴へ。明治大学。講義進度に加えて「シラバス」に「授業の概要・目的」も載せました。何人もの先生が担当しているのに、「シラバス」が統一してひとつしかなく、講義内容まで把握できないと言う意見を頂戴したためです。ちと格調高すぎたかも知れません。以下引用。

「日本《近代》の成立、すなわち明治以降の優れた文藝作品の批評と鑑賞を重要な軸としつつ、あわせて日本語の成立や特性、さらにはスペシャリストとして必須の運用法を学び、高度な日本語力を修得することが本講義の目的である。

 わたくしたち日本人は、諸外国人との国際的な視点を重視するあまり、母国語としての日本語のあり方をえてして軽視しがちである。近年の日本語ブームはこうした風潮の厳しい反省の上に立つものと積極的にこれを捉え直し、あらためて日本語および日本文化の本質を見直したいと思うのである。

 具体的には、文藝批評、映画批評を中心に、これらを講読演習方式で進め、単元毎にそのレポート作成を行い、教授者の添削を通して文章作法の修得を目指すことになる。このような目標設定に立ち、研究と批評を繰り返す予定であるが、一方、多くの企業が採用している基本的作文能力や、日本語運用能力を研究するとともに、法科大学院受験を見据えた総合的な編成を模索してゆきたい。「法学部シラバス」も参照。」

「論文演習」は「自分史」。これは僕の毎年の楽しみ。若い人の話を聴くのがうれしいのは年をとったと言うことかもしれない。

帰宅すると、留守番電話が激しく点滅。7件。叢書の企画で個人的に問い合わせしたことや、他の仕事やら。三回聞き返し、メモを取って処理する。最初は時節柄、両親が「オレオレ詐欺」にでも引っかかって督促の電話か、などとあらぬ妄想を抱いてしまいましたが、忙しいことはありがたいこと。

05月18日(月曜日)

曇天一時雨。朝九時と同時に電話また数件。春休みには、お墓とかマンションのセールスがたまにかかってくる程度の日もあったのに、仕事が一気に重なるときもあるということでしょう。五時限目の明治大学「国語」。男子生徒が挙って明るいのはとてもよいこと。そのままジムで水泳。しばらく行く時間がないため。帰宅して、机に向かう。僕が夜に原稿を書くのも異例。これもしばらくまとまって出来そうもないための措置。

05月19日(水曜日)

曇天から雨。明治大学。「国語」はこちらも「伊豆の踊り子」に入る。詳細な紹介ページのお世話になっております。青山学院女子短期大学の「古典演習」は、僕の「口頭発表」「幻」巻第一段輪読。来週の発表者のふたりも、準備に余念がないようです。二回チャンスがあるので、自由発表は二種類やってもらっても良いですよ。

05月20日(木曜日)

曇天×雨。宮城県登米郡内の高校で進路講話。仙台から東北本線でさらに一時間、駅からはタクシー以外の交通手段もなく、タクシーで25分、5090円。この道38年のベテラン運転手さんは、「急いで」と頼んだら、かなりアクロバチックな運転の上、地元の話題で僕をたっぷり《笑かして》くださいました。「おやじさん、つりはいらねぇよ」と10円を寄贈。なんとか開始前直前に辿り着く。田園風景の中に聳え立つ、のどかな学校さながら、生徒さんは素直で伸びやかな感じ。宮城県内の大学・短大を中心に90分。最後の挨拶では最初から指名されていたらしい女子生徒さんに、先生が名前でやさしく声をかけるという、密な関係を知ることが出来ました。進路室で教務の先生の質問に答え、チーフ担当者の仙台駐在員さんに車で送っていただく。小一時間乗ったかなぁというところで、やっと「仙台まで50q」の標示が見え、台風接近の高速道路を抜けて宿に到着。あさっての、学会用の叢書のちらしがファックスで届いていました。

05月21日(金曜日)

台風一過の晴れ。仙台発の常磐線で小一時間移動して、原ノ町市内の高校で進路講話。校長室で校長先生に親しく声をかけていただく。なぜか、某大手予備校○合塾の教務部長さんとダブルブッキングというハプニングはあったものの、なんとか終えて、また仙台まで戻り、東北ツアー(?!)を終えました。メイン担当者さんは福島出身と言うこともあってか、普段は内勤なのに、数年ぶりのガイダンスの指名に与ったとのこと。もう一校打ち合わせに向かうというハードスケジュールの後、週末帰省なのだそうです。

05月22日(土曜日)

学会へ出掛ける直前、石阪晶子さんより『源氏物語における身体と思惟』翰林書房を頂戴しました。「あとがき」に感銘を覚えつつその余韻のまま家を後にしました。本郷の東京大学安田講堂に初めて足を踏み入れる。歴史と伝統と言う言葉がぴったりの威容を誇る建物でした。中古文学会の発表は、時代の趨勢か、五本中四人が女性研究者によるものでした。五本いずれも充実したものであったように思います。

新刊の圷美奈子氏の『新しい枕草子論 主題・手法・そして本文』新典社は『枕草子』のみならず、『源氏物語』にも新見が提示された大著。ぜひ御高架をお願いします。

05月23日(日曜日)

曇天。中古文学会二日目。三本目の発表の司会だったので、僕なりに準備して臨みました。ペアの倉田先生、総合司会の三角先生にリードしていただきました。感謝あるのみです。この日の発表では、何と言っても、『狭衣』と『奥入』の二本をお聴きして、自身の精進を誓いました。みなさん、また広島でお会いしましょう。

05月24日(月曜日)

雨。明治大学。「国語」、「論文演習」ともに単元を終了。第二クールに入ります。

05月25日(火曜日)

快晴。明治大学。「国語」予定通り。連絡事項は、こちら「OH-o! Meji」を参照です。ただし関係者限定ですが。

05月26日(水曜日)

快晴。明治大学。「国語」。ここも予定通り。次は『刺青』に入ります。青山学院女子短期大学に移動して「古典演習」は「幻」巻輪読と「自由発表」二本。おふたりともよく頑張ってくださいました。『源氏物語』の植物や色、紫の上への《愛》が伝わってきましたよ。夕方は慶応で「小右記」の会で僕がレポーター。みなさんのフォローで長和元年八月十四日条をなんとか読み終える。ただ、実資さんの書き癖は見えてきたような気がします。道長さんは「頭痛」ながらも、人事にはきちんと的確な指示を出していました。

05月27日(木曜日) Special Thanks 161,000 Hits

快晴。オリンピックスケート会場だったM-Waveを横目に、信州中野にある高校で進路講話。ここは昨年も同じ時期に同じ形式でお話をしており、進路状況も把握していて展開もスムーズ。長野県内でガイダンスが集中したため、メイン担当者さんは東北地区から助っ人で駆り出されたとのこと。僕の講話の後に展開される大学・短大・専門学校の進学相談会のための気配りは、やはり女性ならではのもの。

05月28日(金曜日)

快晴。その昔、父が学生時代を過ごした学校の跡地に立つという、上田市内の高校で進路講話。30分はちと短かったけれども、大学・短大・専門学校のべ30校以上の参加で体育館や多目的ホールの相談会は熱気にあふれていました。体育館の設営でマットを敷いたり、机を搬入する手伝いもしていたら、「講話の先生が汗をかいていてはまずいですよ」と止められる。なるほどね。季節は初夏の信濃路でした。


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