Last Up Date 2000.10.02
09月29日(金曜日) 44000カウント
明治大学後期初登場。国語のテストが軒並み高得点なのには驚きました。青山も文学史は流れが出来てきましたね。
09月30日(土曜日)
國學院で物語研究会例会。中世和歌はやっぱり難しいですね。
09月01日(金曜日)
白百合で『浜松中納言物語』注釈の会。巻一の注釈原稿は一人を残して総て揃い、規準を設けてそれらを統一する作業に入りました。来春にはかたちになるでしょう。
09月02日(土曜日)
所沢の松井公民館で「古典に親しむ会」『源氏物語』「朝顔」の巻。帰宅すると、某誌編集長から直接お電話を頂戴して、今何に関心を持っているのか、を寄稿せよ、とのこと。課題を与えられて書くのもよいが、ここのところ、じしんの方向性を考えて、正月から七月まで意識的に原稿を書かなかったこともあり、僕にはこの企画はありがたい申し出でした。でも、こうした企画は、読者によってとりかたもまちまち。特に同世代の研究者には妬まれたり、年長の研究者には生意気だとしか思われないなんて場合もありますよね〜〜。まあ、そんなことを気にしていたらキリがありませんが。来月20日締め切り、本年12月号{11月10日発売}になります。
リンク集の中の Dead Link を直しました。お気付きでしょうか?
09月03日(日曜日)
午前中は余明先生のスタジオ。午後は大塚の日本文学協会事務所で『うつほ物語』俊蔭巻の輪読。そして、二次会。広島からのお客様もいらしたので、すこしばかり琴を披露しました。
09月04日(月曜日)
終日冷房がいらない一日。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる〔藤原敏行〕」。
青山学院女子短期大学 OFFICIAL WEB SITEがリニューアルされていました。在学生の満足感が極めて高いことがよくわかると思います。御覧ください。
09月05日(火曜日)
珍しく只{ただ}原稿を書いています。しかもこのホームページのための書き下ろし。このサイトの僕の文章はほとんど出版物の二次利用ですからね。今しばらくお待ちください。
リンク集の中の Dead Link を直しました。お気付きでしょうか?
09月06日(水曜日) 42000カウント
今月末の『解釈と鑑賞』20枚のことが頭を過ぎります。結局、筆は進まず、巨人は松井のサヨナラホームランで絵に描いたような勝利を掴んみ、珍しく放送時間枠にもなんとか収まりました。万事天下泰平の日が続きます。
立ち読みしたデーブ大久保のエッセイに、ひとつの色紙に王監督と長嶋監督のサインをもらったところ、先に書いた長嶋監督が「ワンちゃんは日本一の監督だから」と右を空けてサインしたというエピソードを知りました。歳月が人間を慈しむということなのでしょうか。
09月07日(木曜日)
読書日記。藤本宗利『感性のきらめき−清少納言』{新典社.2000.05.25}。労作です。ちょっと詩的な文体が浮いた感じがしますが、何より『枕草子』そのものへの著者の愛が伝わってくる本です。
東京成徳大学のページもリニューアルしていました。どこも推薦入試を控えて頑張っているようですね。通年科目なのに敢えて中間成績を出した「国語科教育法」履修者のみなさん、成績の辛いのは後期に期待しているからですから、念のため。
09月08日(金曜日)
必勤の課題により、『枕草子』・随筆文学のページを増補し、リンク集にサイト二件追加しました。
09月09日(土曜日)
僕も書評で執筆参加した「日本文学」九月号が届きました。書評のラインナップは豪華版ですね〜。でも一本,日本語の使い方が異質な方のがあるように思えますが、そう思うのは僕だけなのでしょうか?。例えば「〜今後の展開に、大きく期待したい」。これって僕なら「〜大いに期待したい」と書くけどなあ。
09月10日(日曜日)
この春まで辰巳正明先生の大学院に集っていた諸氏による日中比較文学研究会に参加しました。先生ももちろん見えて、『万葉集』、『歌経標式』、『大江千里集』にくわえて、『懐風藻』関係では、文武天皇の詩歌と歳時の問題に、大津皇子詩の「仮託」説、さらに僕の『懐風藻』と琴曲にまつわる故事の典拠の問題提起まで。吉野詩の解釈に絡めて司馬相如作の「鳳対凰」という琴曲まで披露してしまいました。二次会では、彼らの発行する『懐風藻研究』のページを開設する話で盛り上がりました。近日オープン予定です。お楽しみに。
09月11日(月曜日)
昨日の余韻覚めやらず、林謙三『正倉院楽器の研究』{風間書房.1964}、三谷陽子『東アジア琴筝の研究』{全音楽出版社.1980}を読みかえし始めました。前者には、五絃譜の「王昭君」が掲載されています。今度の日曜日、余明先生にお渡しして、琴曲譜に復原してもらうことにしましょう。
本日のお勧めサイト。比較文学する研究会。研究者支援プログラムという形で、Web 上で研究発表をオンラインに載せる実験的試みです。ぜひみなさんも御参加くださいね。
09月12日(火曜日)
久しぶりに青山の図書館に行きました。必要な文献をいつくかコピーしたり、借りたりと。なかに『源氏物語』の本文批判に関する論文で、思いがけず、僕の名前を発見、よく読むと痛烈な批判となっているものでした。しかも、叩き台にした論文の読みと方法論を正面切って批判したものでした。これにはきちんと対応しなければいけません。
懐風藻之頁を新設しました。こちらもよろしくお願い致します。
09月13日(水曜日)
こんどは車のエアコンがやられました。この夏は暑かったからね〜。それにしても、今年は車のメンテナンスの出費が多い。これがなければ、もっと研究書も買えたのに。
前々から宣伝していた、「21世紀の源氏物語研究」の講演集が届きました。ペーパーレス化の時代の趨勢で本号が冊子形態の最後のものらしい。時代はどんどん移り変わっています。
09月14日(木曜日)
白百合で『うつほ』の引用漢籍総覧の打ち合わせ。まず、研究誌に掲載し、その後にさらなる展開を考えています。空は月明かりの美しい夜でした。
09月15日(金曜日)
今日はデスクワーク、と意気込みましたが、断片的な思いつきをパソコンに書きとめるだけにとどまりました。
09月16日(土曜日)
天候不順でなんとオリンピックテレビ観戦中に停電約30秒。御蔭で家中のタイマーが点滅状態となる。こんな一日でしたが、田村、野村選手のふたつの金メダルに溜飲を下げたと書いておきましょう。
09月17日(日曜日)
朝から土砂降り。バスで阿佐ケ谷の余明先生のスタジオ。午後からは古代言説研究会に参加しました。会のテンションは上がってきたけれども、次回は僕のレポートということに。どうなることやら。
09月18日(月曜日)
昨日の雨で我が実家のある長野県佐久市常田地区は48軒の床下浸水となったらしい。僕の家は大丈夫だったようですが、話を聞いて見たらたぶん畑は湖でしょうなあ。電話で県知事選挙の話も出ましたが、「田中康夫応援団県民ネットワーク!」の事務局は、僕もリンクしている方なのですが、報道によれば右翼と相手陣営から相当の圧力がかかっているらしい。母のところにも電話があったとのことですが、大丈夫だろうか?
09月19日(火曜日) 43000カウント
いよいよ夏休みが終ります。仕事が溜まっていて、やや不機嫌な毎日です。
09月20日(水曜日)
リンク集を二件追加しました。『伊勢物語』の内田美由紀さん、学研の「パソティア」です。後者は10月号に僕の『枕草子』のページが掲載されているらしいので。手許にとどいたら正式に御報告しましょう。
09月21日(木曜日)
宿題が溜まっています。今度の土日が勝負ですね。
09月22日(金曜日)
青山学院。みなさん元気で何よりでした。文学史はテストを返却して『竹取物語』の世界。演習はまだしていなかった僕じしんの研究の概説。
09月23日(土曜日)
抱えているのが「テクストと文法」なる標題の原稿のため、文学研究のテクスト論関係の文献と工藤真由美『テンスアスペクト体系とテクスト』{ひつじ書房、1995}の必要部分を入力し、『源氏物語』の浮舟関係のテキストをペーストする。終日、雨、秋の一日です。
岡部隆志さんの友人で、弁護士兼古代史家の増田修さんから『古代東国への仏教伝来−古墳の中の仏教文物を中心として』{崙書房.2000.08.10}を頂戴しており、その礼状を書きました。関東地方の古墳の出土文物を丹念に調査した労作です。増田さんには、『琴歌譜』や古代琴に関する研究もあり、その文献目録も併載されています。
09月24日(日曜日)
阿部好臣、岡部隆志さん、津田博幸さんと新大久保で集結。新しく、「研究会・リンクフリー」を立ち上げることにしました。詳細は近日中に。
09月25日(月曜日)
雅楽と言えば、「東儀秀樹ホームページ」の「雅楽」解説は短い文章ですが、なかなかいいですね。またまた、リンクが増えました。「時計台NET」。こちらはしらなかったけど。
09月26日(火曜日)
二つの研究会をはしご。ひとつは『元輔集』の注釈。ニ首。夜は國學院で、『うつほ物語』の会。この秋の中古文学会・全国大学国語国文学会の発表者のプレ発表。僕も五年ほど前にした発表でさまざまな意見を頂戴し、その対応をマニュアル化する準備をしてたいへん役だったという記憶があります。何より生産的な質問をしてあげることが大切なのですが、処方箋の出し方に研究者個々人の個性も反映されるものですね。
09月27日(水曜日)
やはり、価値観の違う研究者の意見に耳を傾けるのは脳によい刺激を与えてくれるようですね。ポイントがきちんと絞れて『解釈と鑑賞』原稿は一日でかなり進みました。
09月28日(木曜日)
東京成徳大学後期初登場。日本古典講読(中古)は一年生から四年生まで履修できます。でも話の落しどころがわかりませんが。
三角洋一氏の『王朝物語の展開』{若草書房.2000.09.30}を頂戴していますが、またお礼状が書けません。何せ、氏の三部作のラストに当たる著作ですから。もうしばらく失礼をお許しください。