国文学概説
日本文学の特質と近代国文学の性格 上原 作和・神野藤昭夫
授業の目的・目標 国文学概説には、国文学すなわち日本文学の概説という側面と、国文学という学問についての側面とがある。前期は、上原作和が担当し、日本文学の特質について考え、後期は神野藤昭夫が担当し、近代の国文学がどのような学問として成立してきたかを考えることを課題とする。
講義要綱・項目・授業の運営方法、スケジュール等
授業は講義形式とする。
1 日本文学史における女性たちの位置
2 自省性の文学−日記文学と私小説
3 日本文化論の和歌的視角
4 四季の美意識と日本文学
5 日本文学の雑種性1<漢>と<和>
6 日本文学の雑種性2<西欧>と<日本>
(以上担当・上原)
後期分−略−
評価方法 前期に関しては単元ごとに小テスト(B5の半分程度の分量)及び期末テストを課す。後期は期末テストを行う。出席状況を考慮する。
テキスト 市販のテキストは特にしていしない。プリント・配布などによる。
参考書 前期用の参考書としては萩谷朴『本文解釈学』(河出書房新社)、後期用の参考書としてはやや難しいが、阿部秋生『国文学概説』(東京大学出版会)をあげておく。意欲のある人は読んでおくとよい。
日程 講義内容 配布資料等
414 ガイダンス。日本文学と国文学
421 日本文学における女性達の位置 『蜻蛉日記』
428 日本文学における女性達の位置
512 日本文学の自省性 三島由紀夫『道成寺』『三島・川端往復書簡』
519 日本文学の自省性 ポール・シュレーダー『mishima』『清貧譚』
526 日本文化論の和歌的視角 『古今集』仮名序
602 日本文化論の和歌的視角
609 日本文化論の和歌的視角−引歌 引き歌の方法
616 日本文化論の和歌的視角−引歌
623 日本文学の雑種性−四季の美意識の形成 『冷泉家−800年』
630 日本文学の雑種性−中世源氏学の始発を例に 中世源氏学資料
707 日本文学の雑種性−近代文献学の生成と限界 朝日新聞1939.1.14
定期試験・概要
期日:7月14日(火曜日)一時限目(9:10−10:10)
501番教室
テキスト・プリント持ち込み不可。
内容:論述式。講義内容に準じた複数の設問より二題選択のこと。
留意事項:1.欠席が全講義回数の1/3回を越える学生には単位認定をしません。
2.遅刻は20分まで、それ以後の入室は認められません。
3.学生証を携帯し、机上に提示すること。(忘れた場合は仮学生証の発行が必要です)
4.試験時間は60分です。
5.定期考査は大学の規定に則って行われます。