西塔
West three storied pagoda

この塔を再建した1981年、建築基準法では建物には柱と柱の間に斜めの筋違を入れなければならず、筋違のない西塔の再建計画はこの法に抵触した。建立が危ぶまれたが、結局東塔と同じ構造でつくることを許された。塔はこれから千年の風雪に耐える前に、かつて創建の頃にはなかった建築基準法の洗礼を受けたことになる。屋根の反りは千三百年後に今の東塔と同じ勾配になるように作られている。塔よりも建築基準法が千年持つかどうかの方が気になる。    次へ