法華堂
Hokke-do ; Todai-ji Temple

2002年7月6日、かの法華堂の秘仏、執金剛神立像を拝観することができた。通常は僧正の命日の12月16日に開扉される。写真奥の方、二月堂寄りの後堂から入って拝観した。本尊の不空絹索観音と背中合わせに北面する厨子の中に両眼を見開き口をかっと開け金剛杵を振りかざして立っておられた。ここでご本尊を守護していたのだ。唇や武装した手足の衣の朱が鮮やかに残っている。同じ奈良時代の傑作、戒壇院四天王立像の増長天像と似ているが、こちらのほうが憤怒の表情がより激しい。     次へ      「ときおりの奈良」に戻る