東大寺アートプロジェクト「実忠の不思議な三つの花」
Todai-ji Art Project "The Three Magic Flowers of JITCHU"

2004年8月の夜8時前の大仏殿。鏡池には東大寺アートプロジェクトの「実忠の不思議な三つの花」(TheThree Magic Frowers of JITCHU)があった。レバノン出身の芸術家ナディム・カラム氏が創作した世界だ。蓮根と光背を思わせる3つの大きな「花」を中心に、高さ4、50センチの鉄の彫刻が500体浮んでいる。ナディム・カラム氏は、お水取りを創始した実忠和尚は中東から日本に来たのではないか、そして須弥壇の下で修二会の「走り」の儀式を今もなお続けているのではないかという物語を考え、それを鏡池で形にしたのだそうだ。15日の東大寺万燈会に合わせた幻想的な世界だった。 次へ     東大寺へ戻る