三月堂
Sangatsu-do Hall of Todai-ji Temple

あまりに暑いので、三月堂でしばし涼んだ。ここは畳敷きの縁台に腰掛けられるところがいい。靴を脱いで板敷きの床の上を歩く心地もいい。堂内には数名の参拝客がいるだけで、静かだ。
お堂は決して狭くはないが、16体もの国宝と重文の諸仏が立ち並ぶとやや息苦しさを感じる。三月堂創建時の安置仏がどなたであったかは諸説あるとのことだが、安置仏が増えたことは確かなようだ。かの執金剛神像は一度だけ拝観したことがあり、彼だけは秘仏として堂内最奥の厨子にお住いだ。国宝中の国宝だ。
四月堂で普賢菩薩さんにお目にかかる。この小さな仏様のファンは少なくない。     次へ