朱雀門
Suzaku-mon Gate

この門を近くで見るのは復元工事が終わった97年秋以来だ。当時は組んだ足場に上って大棟の沓形や瓦を間近に見たが、それはもう手の届かない高さにある。覆いがとれた今は広い都の跡地に文字通り独立している。今後数世紀を一人立ち続けなくてはならないこの門を吹き抜ける風に、風鐸が揺れて鳴る。一年半ぶりの奈良だった。西大寺から近鉄電車で京都へ。  戻る