室生寺 五重塔
The roof of five-storied pagoda ; Muroo-ji Temple

山中で最古の天平時代の建物。これは98年9月の台風で破損する前年の桧皮の屋根。こぼれ落ちた木の実がいくつか根づいて小さく成長していた。2000年の秋に修復が完了し、屋根の勾配が更にゆるい創建当時の姿に近くなった。万葉集で室生寺を詠った歌はないが、室生の里を詠ったと思われる 「果(このみ)に寄せて思を喩ふ」歌がある。
「大和の室原(むろふ)の毛桃本繁くいひてしものを成らずは止まじ」(万葉集巻十一 2834)  戻る