金峯山寺蔵王堂
Zao-do Hall of Kinpusen-ji Temple

金峯山寺の本堂で、安土桃山時代(1588年)に再建された。重層の入母屋造りの桧皮葺きで、吉野山の中心に聳えている。特別公開中の秘仏、ご本尊の蔵王権現を拝観した。三体ともきわめて大きい。もとは釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の変化身だそうだが、怒りの表情がものすごい。青色のお顔と肌に金の眉や怒髪と朱の火炎が美しく、しばらく対座すると何となく穏やかな気持になる。表情が怒りから恕(ゆる)しに変わるということか。 次へ