現存する鎌倉時代唯一の五重塔で、室生寺の塔に次いで小さい。 2009年に再刊された「大和の古寺 七 浄瑠璃寺 岩船寺 海住山寺」(岩波書店)には、この塔の内部に描かれた彩色の比丘形像と天部像が掲載されている。写真を見ると剥落は進んでいるが、美しさは残っていた。塔は秋の特別展の期間だけに開扉されるようだ。次に訪ねた時には本物を拝見したい。 尾根筋を少し下って、解脱上人の墓を訪ね、山門を出る。この間、誰にも会わなかった。 次へ