浄瑠璃寺本堂
Main Hall of Joruri-ji Temple

本堂は右手の入り口から裏の縁を回りこんで左の入り口から入る。内部は梁と垂木の線が美しく、九体阿弥陀如来が整然と座っておられ、障子を通したやわらかい光が程よい明暗を作っている。ちょうど秋の特別開扉中の吉祥天女像も拝観できた。91年の東京での「西大寺展」以来の再会だ。西大寺展のチケットを飾られており、浄瑠璃寺が西大寺を総本山とする奈良仏教、真言律宗の寺であることを知った。吉祥天さんは非常に艶麗であり、まだ拝観したことはない観心寺の如意輪観音さんと双璧をなすのではないだろうか。毎日お目にかかっていては修業などできないではないか。共に秘仏というのは当然だろう。