大安寺
Main Hall of Daian-ji Temple

前身は飛鳥の大官大寺で、平城遷都後、奈良七大寺の一つとして、東大寺、西大寺に対して南大寺ともいわれた。当時の威容は失われているが、知識と想像力がある人は往時の伽藍を頭の中に再現できるのではないかと思った。現代では学問の寺というよりも信仰の寺として生き続けているようだ。香煙が漂う本堂に座ると温かみを感じ、故郷の国東の天台の寺を思い出した。
また、橘寺の雰囲気にも近い。最澄がここで修行したことや、聖徳太子の創建によることがそう感じさせるのかどうか。もはや大寺ではない寺の良さがある。お願いして宝物館を開けてもらい、贅沢にも一人で楊柳観音や、多聞天立像を拝観した。
帰りに近くの理髪店で散髪した。2800円也。