赤丸「説教浄瑠璃」資料編赤丸

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更新日 '04/09/05



コヒー説経浄瑠璃の系譜 コヒー
時代太夫名前名師匠名備考
1874〜1947 初代 若松若太夫若松辰太夫日暮竜卜 初代武蔵大掾
1947〜1995 二代目若松若太夫若松小若太夫初代若松若太夫二代目武蔵大掾
1998〜 三代目若松若太夫若松小若太夫二代目若松若太夫  
時代は襲名した時期を表す。                    


若松若太夫 DC寄席文字W7
平成16年は初代若松若太夫・生誕130年にあたります。
初代若松若太夫師と説教節に関係の或る地域での記念行事が計画されています。

 初代若松若太夫、本名 松崎大助は明治7年(1874)10月17日埼玉県大里郡石原村(現在の熊谷市石原)の農業のかたわら菜種油や雑穀もあつかっている農家に生れました。
 10歳のとき算盤の習得のため北埼玉郡星宮村(現在の行田市)の内田馬次郎と言う師匠について算盤を習ったが、師匠の趣味の説経節のもよく聞かされて、このとき説経節を聞き覚え、語るようになった。
 11歳のとき日暮龍卜(ひぐらしりゅうぼく)に入門した。日暮龍卜はもと五代目薩摩若太夫の高弟で薩摩辰太夫と言い、のちに若松派をおこし若松辰太夫と名乗った、本名は漆原四郎次。
  (以下略:文章は小峰孝男著、説経節レコード解説より引用)


初代若松若太夫CD復刻発売中
収録曲目「さんしょう太夫」「小栗判官」「葛の葉」「石童丸」「佐倉宗五郎」
制作 注文先 〒350-1327 埼玉県狭山市笹井1563−3 小峰方「説経若松編集室」頒価1500円

[詳細情報]


プロフィール

二代目 若松若太夫 DC寄席文字W7   二代目 武蔵大掾 DC寄席文字W7

 本名 松崎寛。大正8年6月24日初代若松若太夫の六男として、小石川(文京区)に生まれる。 若松小若太夫名で子供の頃より、父若太夫について興行に参加。昭和17年若松崎太夫襲名。昭和22年二代目 若松若太夫襲名。戦後娯楽が復活するとともに説経節が衰退。若松若太夫はその後体調をくずして失明しました。 その後板橋区のホームヘルパー青木さんの助力により、若松若太夫師が再起して活動を再開した。昭和57年 東京都無形文化財保持者。昭和59年に板橋区無形文化財保持者となり、昭和63年に芸術祭賞を受賞。 平成2年にポーラ大賞を受賞しました。平成7年2月先代若松若太夫の名跡武蔵大掾を継ぎ、二代目武蔵大掾を 襲名した。板橋区伝承館公演で体調の良いときに、小品を語っていました。
平成12年逝去。


三代目 若松若太夫

 本名 小峰孝男。 國學院大學在学中に説経節を研究のため、二代目若松若太夫師を訪ねたのが縁で説経節を勉強する。 平成2年若松峯太夫を襲名し、三味線名は柏木孝司を襲名する。 平成7年に二代目若松小若太夫を襲名。
 平成10年に三代目若松若太夫を襲名しました。
 平成12年2月25日東京都無形文化財保持者に認定されました。
 現在板橋区が開催している、「説経浄瑠璃鑑賞会」と「板橋区伝承館」での説経節の会に出演しています。

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左から 若松由太夫 / 三味線:柏木孝司(三代目若松若太夫)



若松由太夫

 本名 日賀野良雄。初代若松若太夫の孫、故武蔵大掾(二代目若松若太夫)の甥にあたる。和菓子職人でしたが失明により退職。平成2年より説教節の稽古をはじめました、声質も二代目に似て声量も豊かで、将来が楽しみです。


(この文は「説経浄瑠璃鑑賞会」パンフと「襲名披露公演」パンフと「たましん」の資料を参考にしました。)


埋もれた芸能史からの招待  話芸の源流を探る 「説教」
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資料集 その1


(注意 この文章は「平成玉川文楽」襲名披露公演のとき配ったパンフレットをほとんどそのまま記載した。)

  CD説経節集
日本文化の伏流 民衆芸能 説経節集
  「多摩の歴史・文化・自然環境」研究会 編
     発行 法政大学多摩地域社会研究センター
       CD「説経節集」8枚組 定価8500円(税込み、送料別)
       CD制作:財団法人 ビクター伝統文化振興財団
       制作協力:(株)ふこく出版
     申込先 法政大学 多摩地域社会研究センター
      住所 〒194−0298 町田市相原町4342




上巻 CD収録曲目
    説経節の歴史(室町〜江戸前期)    荒木繁
      同上  (江戸中期〜現代)      秋谷治
    多摩の説経節                小沢勝美
    説経浄瑠璃と現代の芸能
     −伝統を現代・未来に生かすために− 永井哲夫

DISK1  薩摩派説経節
   九代目薩摩若太夫(加藤健次郎)
     伽羅先代萩
   十代目薩摩若太夫(浜中平治)
     奥州安達ヶ原二段目 文治住家の段 
     絵本太功記  尼ヶ崎の段
DISK2
   十代目薩摩若太夫(内田総淑)
     日高川 清姫嫉妬の段 
     小栗判官一代記 判官・照手姫二度対面の段
DISK3
   十一代目薩摩若太夫(石川浪之助)
     信田妻 葛の葉二度目の子別れの段 
   五代目薩摩湊太夫(峰尾孝次)
    浅倉宗吾 仕置の段
DISK4
   十二代目薩摩若太夫・薩摩要太夫(古屋要平)
    日高川 清姫嫉妬の段 
   若松若代至(三橋良雄)
     小栗判官一代記 判官矢取りの段




下巻 CD収録曲目
    信仰・祭・説経節            三隅治雄
    説経節と浄瑠璃            景山正隆
    長唄と説経               蒲生郷昭

DISK1 若松派説経節
    初代若松若太夫(松崎大助)
      一ノ谷嫐葉軍記 敦盛館・熊谷太刀打ちの段
        佐倉宗吾の直訴
        小敦盛 児捨の段
        石童丸
        義民佐倉宗五郎
        葛の葉
        小栗判官
        曽我夜討

DISK2 秩父の説経節
    若松吉野太夫(大野竹次郎)
      小栗判官実道記 矢取りの段
        江戸紫恋緋鹿子 八百屋お七忍びの段

DISK3 佐渡の説経
    霍間幸雄
      信田妻 第三段

DISK4 説経源氏節
    六代目岡本美寿松太夫(服部松治)
      小栗判官 照手姫 本陣入小萩説話段
        薩摩派四十八節
        薩摩派四十八節 三味線譜              (以上で終わり・文責渡辺)


資料集 その2 公演記録


平成10年 1998年 参考資料
三代目若松若太夫襲名披露・説経浄瑠璃鑑賞会
−−−説経浄瑠璃と中西和久の共演−−−

平成10年3月14日(土曜日)・成増アクトホール・14時開演




「御祝儀竹生島」        説経節 若松由太夫   三味線 柏木孝司

三代目若松若太夫襲名披露口上  武蔵大掾(二代目若太夫)三代目若松若太夫

  
山 椒 太 夫                          若松小若太夫改メ     

「鳴子の唄親子対面の段」               三代目 若松若太夫

「しのだづま考裏話」                      中西和久
(狐葛の葉子別れの段)            説経浄瑠璃 二代目武蔵大掾
   (注 武蔵大掾師病気のため休演  中西和久師の一人芝居で上演した)

解説    日本伝統芸能研究所所長  高橋 秀雄

対談     若 松 会 顧 問   小花波平六



平成11年 1999年 参考資料

説経浄瑠璃鑑賞会
−−−説経浄瑠璃と八王子車人形の共演−−−

平成11年3月13日(土曜日)・成増アクトホール・13時30分開演




「○○○○○○」        説経節 若松由太夫   三味線 柏木孝司

お宝拝見     初代若松若太夫師のお宝について 松崎○○氏 小花波平六

 八王子車人形                             
演目「蘆屋道満大内鑑 −狐葛の葉子別の段−」     車人形 西川古柳座
                         説経浄瑠璃 若松若太夫

解説    日本伝統芸能研究所所長  高橋 秀雄

対談     若 松 会 顧 問   小花波平六


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次回公演予定表

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