関東の鮭

今回は鮭を狙って行ったので、もう外道ではありません。
初めて釣った時は動揺して、何がなんだかわかりませんでした。
今回は落ち着いて行ったつもりでしたが、やっぱり何がなんだか・・・・


11月17日
    5:30  ポイントに到着する。
         前日の朝まで雨が降っていたので、水が多いはずである。
         鮭の事は何も分からないので予想でしかないが、増水が鮭を
         呼ぶのではないかと想像して今日釣りをすることにしたのだ。

         辺りはまだ暗いが、コンビニでタックルセットは済んでいるので問題無い。
         車を降りて驚いた。 
         離れた所に駐車しているのだが、そこまで水の音がする。
         ポイントに入って更に驚いた。
         ものすごい水量である。
         水門から左側のテトラまで、夜目にも真っ白な水が逆巻いている。
         テトラポッドの必要性が今日分かった。

         手元には、マッドペッパーが5個。
         以前に初鮭をもたらしてくれた相棒である。

         本流を避けて、足元の反転流の中を30分ほど探るが何の反応も無い。
         30mほど下流に下がりキャストを繰り返すが何の反応も無い。
         また、対岸も探ってみたが、同様である。

         いつもは、イナなどのベイトが流れの中を活発に泳いでいるのだが、
         今日は姿を見せていない。

         何事も無く、1時間以上が経過した。

   7:00  満ち潮に変わる。わずかに潮に押されるように水門からの流量が落ちた。
         そして、ベイトが集まり始めた。
         イナだ。
         そして、15分くらい経過したころ、本流の中に赤茶色の魚体が現れた。
         鮭だ。でかい。
         そしてたちまち、何匹もの鮭が本流の中浮き沈みするのが見え始めた。

         しかし反転流の中をいくら探っても鮭からの答えは無い。
         そして、30分が経過した。

   7:45  このままでは、埒が開かない。
         意を決して本流を探る。
         流れが速くマッドペッパーでも水を掴む前に流されて行く。
         そして、本流と反転流の境目に狙いを切り替えた途端にいきなりのバイト。
         一気に本流に乗って下流へと走られる。
         リールを巻くスピードとは決定的に差が有る。

         そいつは、左側のテトラをくぐり、下流へと走って行った。
         前回はテトラに飛び乗ってかわしたが、この水量ではそれもできない。
         なすすべも無く、痛恨のブレーク。
         30ポンドのPEラインもテトラには勝てなかった。

         この時は本当にこれで終わりかと思った。
         体から力が抜けるのが分かった。
         しかし、今日は絶対に写真が必要なのだ。
         気を取りなおしてキャストを開始した。

         そして、チャンスはやって来た。
         10投後くらいにやって来たこいつは、ヒットと同時に反転流に入ってきた。
         チャンスである。
         しかし、ものすごいスピードで本流へと帰ろうとする。
         無理に扱うと余計に走るので、進行方向にロッドを倒し、円を描くように
         反転流へと誘導する。

         かなりの時間が経過し、ようやく玉網の届く範囲に寄ってきた。
         網を右手にかまえ手を伸ばすが、パワーと水の流れで
         左手一本ではロッドを支えることができない。
         仕方なく、ロッドを持ち替え、ぎりぎりまでラインを巻き込んで走りを
         かわしながらようやく取りこんだ。
         体全体を使ってのファイトで本当にヘトヘトになった。
         少し鼻が曲がった65CMの堂々としたオスであった。
         

      

 65CMのオスです。
 周辺の風景はちょっとぼかしました。 ゴメン。
 できれば顔も隠したかったのですが
 やり方が分からなかったあ。
     

 

         そして入れ食いが始まった。
         ヒットは20回くらいだろう。
         ほとんどは、一瞬の内に本流に入られバレてしまったが、
         4匹は、玉網の範囲まで寄せることができた。
         結局、その後キャッチできたのは下のメスだけであった。
 

     


ちょっと見にくいですが、65CMのメスです。


     9:30  オスとメス両方の写真を得ることができた。
           粘ればもっと釣れるだろうがもう十分である。
           2匹は水門の上流側へとリリースした。
           厳しい環境ではあるが、産卵できると良いのだが・・・・
           ちょっと早いが、早上がりでもしてビールでも飲むべきだろう。