お遍路さんと共に

11/22〜25にかけて、久し振りに遠征に行って来ました
日記の更新も久し振りだったりします。


11/21 
  久し振りの遠征である。気合満点に深夜24:00出発する事にする。
  この時間に出発すれば、大阪周辺の通勤ラッシュをかわせるはずである。

  目的地はまだ決めていない。
  候補としては、宮崎の延岡市〜日南市の河川か、高知県の四万十川の予定である。

  淡々と東名高速を走るが、今日はヤケに事故が多いようだ。
  大井松田、掛川辺りを事故を横目に通過する。
  なんか嫌な予感がする。

  関が原を通過する辺りで、事故渋滞の情報が入る。
  渋滞12km・・・・・
  引き返して北陸〜東北方面にしようかと迷ったが、寒さに震える日本海と
  それを見つめる不幸な生い立ちの女の映像が頭に浮かんだのでヤメ。
  暖かい所へ行くには、やっぱりここを通過しないと無理である。

  逃げ場も無く彦根辺りで渋滞へと突入。
  15分くらいピクリとも動かない。

  隣の車にゴールデン・レトリーバーらしい犬が乗っていたので、手を振ったりアカンベしてみたり、
  ワウ〜〜ンとか声をかけてみたりしたが犬の興味も引けないし車は動かない。
  
  ふと思いついて、犬の方をみつめながら突然白目をむいてみたら
  犬がギャンギャン吠え出したので、飼い主に目を合わせないように夜空の流れ星を数えてみる。
  大人しい種類の犬のはずだが、かなりの不興をかってしまったようだ。

  車は動かない。

  少々自己嫌悪に陥り、深く自分を見つめ直しうなだれつつ横目でチラリと
  犬を観察すると、未だにこっちに向ってガウガウ吠えている犬を発見し
  飼い主と目を合わさないように反対側の夜空の星座を涼しい眼差しで
  観察に没頭するも車はテコでも動かない。

  気まずいので早く動け、と罪も無い犬に呪いをかけておく。

  30分くらいたつと、車の列が少しずつ動き始めた。
  犬クルマと時速4kmくらいのサイドバイサイドである。
  折角引き離しても、時速4kmでジワリジワリと追いすがって来る。
  真横に来ると犬がガウガウ言ってるのが窓越しに見える。
  飼い主もこっちを見てるようだが、何故吠えているのか分からない様子である。
  理由は犬に聞いてくれ、俺には言えん。
  あんな事されたら猫だってシャーッとか唸るだろうし、私だって窓ガラスにバンザイアタックするだろう。
  一方的に吠えられるのもシャクなので、飼い主があっちを向いた隙に、
  もう一回白目をむいたら、口から泡を吹くくらい吠え出した。
  困った犬である。

  その内に車の動きもスムーズになり、犬クルマを置き去りにするように引き離し
  大人気無い犬と男の戦いも終了した。
  まずは一勝と言ったところであろうか。

  約1.5時間をロスして大津SAへと到着した。
  ここではろくな目に合わないので嫌いなSAなのだが、調度マンタンのガソリンが
  ここで切れかけるので仕方ない。

  何年か前に、登り側のレストランで食べたカレーは今でも忘れられない。
  ただの泥水みたいな味のカレーは初めてであった。
  結局ご飯にソースかけて食った。
  下りでは、勝手にパワステオイルを吸い出して見せて、
  「汚れてますので、交換をお勧めします」とか言うし、その時ちょっと車の調子が悪かったので交換してもらったら効果なし。

  おまけに、車検の時にパワステオイルの入れ過ぎで工場から注意されるし
  普通は交換不用だよ、とか言われるし、2週間後にもう一度立ち寄ると
  再度交換を勧められるし、立ち寄る度にワイパーブレードの交換を勧められるし
  あの太ったエラソウなお勧めコゾウ出て来い!と声を大にして叫びたいが、
  最近姿を見ないのはどうした訳だ?

  渋滞にハマッて少々感情の起伏が激しくなっている事を自覚しつつ、先を急ぐことにする。

  しかし大阪に近づくと通勤ラッシュの直撃弾を食らった。

  と思ったら単なる誤爆で、進行方向の山陽道は渋滞も無く順調に走れるのであった。

  途中で加古川や東幡野池群に接近し、ちょっと立ち寄りたい気もするが
  この季節に私の腕でバスが釣れるはずも無く横目で眺めながら少ない後ろ髪を引かれつつ通過する。

  10時前後に岡山へと近づいた。そろそろ決断の時である。

  ここから宮崎へ向うと7〜800km?約8時間の工程になるだろう。
  四万十川だと約300km、時間もロスしたので高知へと向う決断をして
  瀬戸大橋を越えて四国へと渡る事にする。

  少々腹が減って来たので、ウドンなどでも食べようとSAを探すがこの高速道路は
  SAの数が非常に少ない。

  とりあえず見つけたSAに飛び込むと、看板には「カレーの王様(S&B)」と出ていたので
  大津SAの泥カレーを思い出すが、試しにホウレンソウカレーを食べて見る事にする。

  一人の若者がカウンターの中で働いており、「中辛にしますか、大辛にしますか?」と
  聞いてくる。
  辛さも選べるとは、SAにしてはなかなかやるなと思っているとこの男がタダモノでない。

  たった一人でお客さんの注文を取ってはフライパンで私のカレー用にホウレンソウとベーコンを炒めつつ、他の注文のコロッケを冷蔵庫から引っ張り出して油で揚げつつご飯を盛り
野菜を切りカレーをかけ皿を洗いコップをひっくり返しお客さんにニコヤカに「もう少々お待ちください」とか語りかけ奥に引っ込んでるオバチャンに愛想を振り撒き獅子奮迅の活躍である。

  君は「カレーのロデム」の域には達しているようだが、間もなく「カレーのバビル二世」になれる事をこの私が保証しよう。
  過労死しない事を祈る。

  カレーは美味かった。

  ようやく高知県に入ったが、この高速道路も対面交通のためスムーズに走るのが難しい。
  あちこちで工事のため信号機が設置されていて、待ち時間が長くてしょうがない。

  黄色の旗を振っている機械仕掛けの人形を穴が開くほど睨みつつ待っているが
  対向車などほとんど来ない。
  訳も無く「ブッチギリ」の文字が頭の中をグルグル駆け巡るが、さすがに高速道路では
  リスクが大きいので大人しく待つ事にする

  13時を過ぎてようやく高知道の終点下野ICへ到着した。
  あと125kmである。

  ここからはヒタスラ一般道を中村市めがけて走るのみである。
  しかし、工事が多くイライラするばかりである。

  途中で、アバアチャン二人で「卵焼き、20個300円」と看板を出している、オバアチャンに負けないくらいに古ぼけた店を発見したが時間も押し詰まっているので通過。

  何なんだろう?「卵焼き」?

  何軒かの「魚センター」。非常に気になる。涙を飲んで通過。

  16時を過ぎてようやく四万十川の町、中村市へ到着した。
  約16時間、宮崎まで行けたのでは?

  とりあえず夜釣りに備えて、ポイントを見て周る事にする。

  海に向って左右に有る小さな港を見てみる。
  水深は深く、透明度の高い水がかなりの水量で流れている。
  小さな魚が無数に泳いでいるが大きな魚影は見えなかった。
  明かりも有るので、この港を重点的に攻める事にする。

  

こんな港です。
港の中なのに底まで見えるくらいに水が綺麗です。

辺りも段々暗くなって来たので、最後のポイントを探す事にする。

こんな看板を見つけたので車で入ってみる。
「←四万十川」。
最初は舗装された道路が、段々と狭くなってついには砂利道になった。
辺りは全くの暗闇になってくる。
そのうちに道路がはっきりしなくなり、突然目の前の道路が消えうせた。

ビックリして車から降りみると、目の前は四万十川の流れである。
どうやら土手の上を走って来て、ここが行き止まりらしい。

ゆっくり走っていたので、問題は無かったがこの流れの中に何台の車が眠っているのだろう。
辺りは全くの暗闇だし、これ以上トラップに嵌るのは危険なので、
今晩に備えて仮眠を取るためにホテルへと帰還する事にした。


ようやく釣りが出来る事になりました。
長過ぎ・・・・