初雷魚


今年の初雷魚です。
シーズンには少し早いですが、とりあえず。



3月31日 今日は今年の初雷魚である。
       来週の雷魚師合同演習会場の確認のためである。

       当然のことながら、建前である。
       単なる抜け駆けである。

       思ったよりも早く到着し、駐車場を探してウロウロする。

       場所を見つけて車を降りると、いきなり大きな犬が飛びかかってきた。

       管理人は確かに30cmは飛びあがったであろう。
       車の横に犬小屋があり、
       管理人は犬の神経を逆撫でしたようである。

       大慌てで車の中に逃げ込んだが、良く見てみると鎖に繋がれている。

       管理人は勝利を確信し、悠然と車を降りた。

       そして、雷魚ロッドをライフルのように構え、大声でバーンと叫んだ。

       とたんに犬は火が点いたように吠え出した。

       当たり前である。

       更に、追い討ちをかけるように、2発目、そして3発目。
       トドメを差したことを確認すると、管理人はライフルを車にそっと立てかけた。

       犬に罪は無いが、管理人に吠えかかったのが悪いのである。

       相当に、大人気無い行動である。


       気の済んだ管理人は釣りを開始した。

       まずは、岸沿いをピッチングで探って行くが、ものすごい数の鯉である。
       産卵に入っているらしく、あちこちで水飛沫が上がっている。

       生物感は満点だが、少々うるさい。
       雷魚達も落ち着かないこと、この上ないであろう。

       100mほど探ると、小さな水路にたどり着いた。
       水深は20cmほどでコンクリートの四角い土管が通っている。

       出口あたりにそっとフロッグを落としたとたんに、アタック。
       パカンといった感じの乾いた捕食音であった。

       65cmくらいの雷魚である。

       久し振りの雷魚に出会い、大慌てでフックを外す。
       操られるようにリリースして、写真を撮っていないことに気が付いた。

       体が自動的に動いたようで、痛恨の極みである。

       その後は、池を一周したが雷魚からの反応は無かった。


       鯉がうるさいので、石を投げてみたが無視されてしまった。
       やるべき事が有るようで、相手にもしてくれない。
       面白くないので、隣の池へと向かうことにした。

       次はハスの枯れた茎が残る池である。

       2時間ほどかけて、丁寧に探ったが、なんの反応も無かった。

       仕方無いので、先ほどの犬に謝りに行ってみたが、
       また吠えられてしまった。

       当然、ライフルで狙撃した。
       身のほどしらずの犬である。

       昼食は○○ラーメン(自主規制)と看板の出ている店で食べたが、まあまあであった。


       風が出てきたが、次は川に行ってみることにする。

       わずかに残る枯れアシやゴミを打っていく。

       50m程で、アシの影から最初のアタック。
       難なく抜き上げたのは、60cmちょっとの雷魚であった。

       元気一杯な一匹である。
       カメラを出す間もじっとしていない。
       クネクネと歩き出して、水の中へと逃げて行ってしまった。

       更に10mほどで、次の一匹。
       60cm弱である。
       今度は土手の上までご足労願って、写真を撮ることが出来た。


60cm弱です。

なんだかやたら元気でした。

鰭がピンとして綺麗な模様が見えます。


       更に上流へと探って行くが、一匹の雷魚がジャンプしながら逃げて行ってしまった。

       そして、更に風が強くなり、キャストが困難になったところで
       本日は終了とすることにした。

       最後に犬のところに行って、先程来の無礼を詫びに行ったが、
       また吠えられてしまったので、狙撃した。

       


この時期に、3匹釣れれば私としては充分だと思います。

本格的なシーズンインが待ち遠しいですね。