勝利の行方


メンバーは、Thousand Lakeのまさゆき氏(ま氏)。
       王道の高田氏
       常連さんのセンチャン(セ氏)、KENKENさん(K氏)
       と、管理人の私です。

作戦も失敗し、管理人は途方にくれました。

いつも通りに、悪意は有りませんので・・・・



3月19日

  6:30 ま氏に先行され、作戦は失敗してしまった。
       管理人は不本意ながら真面目に釣りをすることにした。

       新しく結んだスピナベを手に、広い護岸を一投づつ左へ左へと移動して行く。
       キャストに次ぐキャスト、リトリーブに次ぐリトリーブ。
       およそ15分ほど、管理人は集中力を切らせることが無かった。

       しかし、魚からの返答は無い。
       時々、沖の方で大きな魚が跳ねるだけである。

       そろそろ、管理人は飽きてきた。

       今度はバズベイトを結んで反対側へと、キャスト&リトリーブを続ける。

       反応は無い。
       高い護岸の上からキャストし、バズベイトの周りに魚影を探すが
       影さえ見ることができないようだ。
       魚が居れば、様子を見に来ても良いはずである。

       管理人はとうとう、護岸の途中で完全に飽きてしまった。

       コンクリートの上の、カラスの糞をつついてみたり、
       ゴルフを練習しているおじいさんとの立ち話に、大輪の花を咲かせたり・・・・

       途中ですれ違った挨拶を返さないバサーにぶつける小石を探しつつ、
       戻ってくるとセ氏が居た。

       状況を尋ねるが、駄目なようだ。

       でも、ニコニコである。際限無くニコニコである。
       女性には効果的な笑顔であろうが、バスにはどうであろうか。

       途中でま氏を発見したが、お地蔵さんのように景色と一体化している。
       やはり駄目なようである。

       その先に、K氏の姿を発見した。
       一投毎に、じっくりと確かめるようにリトリーブを繰り返している。
       なかなかの釣り姿である。
       しかし、釣れていない。

       高田氏が80cmのレン魚を釣ったとの情報を得て、様子を見に行く。

       少し離れたところに居る高田氏は、困惑顔であった。
       しかし、良く見ると、おでこに、「ちょっと嬉しかった」と書いてある。

       管理人は、完全に飽きているので、実行委員長の高田氏に場所替えを提案した。

       次ぎの場所への移動である。
      
       この時、高田氏から「バスとは限定して無かったよね」との爆弾発言が飛び出した。

       とんでも無い人物に権限を与えてしまったものである。

       ルールは、「2匹の合計長寸で勝負を争う」である。
       確かに、バスとは決めてはいない。
       管理人は頭をフル回転させ、ルールの抜け穴を探した。

       良く考えると、魚とさえも規定されていない。

       1mクラスのロープを釣り上げるか。
       これは、2匹ではなく、2本だろう。

       散歩している犬はどうだろうか。
       1mクラスの犬を釣ったら、管理人もただでは済まないだろう。

       いっそのこと、利根川名物の牛でもと思ったところで
       実行委員長の高田氏より、「バスに限る」との条項が付け加えられた。

       これでは、抜け穴が無い。
       さすがの管理人も、観光バスを相手にしては、膝を擦りむく程度ではすまないだろう。

       次は対岸での釣りである。

       ポイントは知っている。川に向かって左側に捨石が入っているのだ。
       下見の時にも、ここでバイトが集中している。

       K氏を見ると、さりげなくポイントの前に入ったようだ。
       この男は、なかなか使える。

       管理人は、ライバルからポイントを守るようにK氏の周りを固める。

       釣りを開始して、10分くらいだろうか。
       管理人の右の方で、バシャンと何かが水に落ちる音と叫びが聞こえた。

       「バラした〜」、K氏である。
       大事な魚をバラしてしまったようである。
       この男は、やはりウッキーなのだろうか。

       ま氏は遠くで、お地蔵さんである。
       セ氏は、水門の出口でニコニコしている。
       高田氏は、でっかいプラグを投げつづけている。
       K氏は、珍しく一ヶ所でリトリーブを繰り返している。

       長い長い時間が経過した。

       管理人は、やるべき事も思いつかずウロウロするばかりである。
       散歩にも飽きたので、高田氏に場所替えを提案する。
       いつにも増して管理人は辛抱が効かない。

       次は与田浦である。

       猛烈な風である。
       水面が大きくザワめき、キャストもままならない。

       ま氏は風の当たらないところでお地蔵さんである。
       寒さに弱いのだろうか。
       セ氏はやっぱりニコニコしている。
       高田氏はゴミを大量に釣り上げてご満悦である。
       K氏は本領を発揮して遠くに行ってしまった。

       管理人はK氏を迎えに行くふりをして、遠くのポイントまで車で行ってみた。
       しかし、鯉の死体しか無かった。
       
       残り7分となり、みんなの動きが激しくなった。

       ま氏は、あちこちでお地蔵さんである。
       セ氏は、あたりかまわず笑顔を振り撒く。
       高田氏は、おでこに、「最後の踏ん張り」マークを点滅させてゴミを、釣る釣る釣る。
       K氏はどこまで行ったのだろうか。

       そして、時間である。
       実行委員長の高田氏により、競技の終了が宣言された。

       最後に高田氏が、「この湖は釣り場としてのポテンシャルが低過ぎる」と
       吐き捨てるように呟いたのが印象的であった。 
       格好良いセリフなので、管理人は真似することにした。    

       ファミレスで食事をしながら勝者を決めることにする。

       結果は明白であった。

       わずかに一匹の差でまさゆき氏の優勝である。
       本当に本当に、おめでとう。
       管理人は心からの賛辞を送りたい。

       今回の管理人は、釣り師としてのポテンシャルが低過ぎたようである。

       勝者も決定し、これからの行動を相談することにした。

       相談の結果、近くに点在する野池でウサを晴らすことにした。
       みんなは、釣り人としてのポテンシャルが異常に高いようである。

左から、
ウッキー、KENKEN氏、
ニコニコのセンちゃん
ちょっとワルモノまさゆき氏
すねる実行委員長、高田氏


ようやく、まさゆきさんの優勝が決定しました。
しかし、利根川は大変に厳しい川でした。
時期も、あまり良くなかったのかもしれません。

ようやく勝者も決まり、残りは野池でのオープン戦です。