ハードボイルドの夜(その1)

今回はHPのお客様、あるがまにあ氏とのシーバスフィッシングです。
ネット上では、ちょくちょく会話はしているのですが、実物は初めて。

最初のエジキとなって頂きます。

なお、文中に失礼な表現などが散見されますが、悪意は有りませんので、
寛大な心で読み飛ばしください。

どうしても許せない場合は、伏字にいたしますのでご連絡ください。



2月9日
 18:50 今日はあるがまにあ氏との(以降、あ氏)シーバスフィッシングである。
       ちょっと早めに待ち合わせの駅に到着した。
       あ氏とは、初対面である。
       管理人は、本気の雷魚師との面識は無いので、少々緊張気味である。

       管理人は想像する。
       雷魚師とは、どのような人種であろうか。

       色、あくまでも黒く、筋骨隆々。
       髪の毛はアーミー風でバンダナを巻き、冬でも半そでのTシャツ一枚のはずである。
       二の腕にサソリ、もしくはガラガラヘビの刺青は必須アイテムであろう。

       もしくは、やや太り気味の大男。


       管理人には、誰のことだか分かる由も無い。

       出会い頭の戦闘に備えて、ポケットの中でこぶしを握り締めて相手を待つ。

       その時、PHSに電話が入った。会社からである。
       少々仕事の事を話していると、目の前に若者が立っているのに気がついた。

       目を上げて、その若者を観察してみる。


       長身ではあるが、痩せている。栄養状態が悪いようである。
       しばらく、美味いものを食べていないのであろうか。
       ポケットの中を探るが、食べ物は無い。

       管理人は、この若者を助けることはできないようである。


       ふと、右手を見てみると、しっかりとロッドが握られている。
       あ氏であった。
       
       緊張の糸が緩む。
       彼なら、管理人でも相打ちには持ちこめそうである。
       しかし、油断はできない。
       なにせ相手は、雷魚師である。
       この若者も笑顔の裏に、思わぬ大技を隠し持っているのは間違いないところであろう。

       ぎこちなく、挨拶を交わす。
       あ氏は、’○内と呼んでください’、と先制攻撃をかけてきた。

       管理人は、出会うと同時にハンドルネームの連呼で、機先を制すつもりであった。
       衆人環視の中でのこの攻撃は,相手にかなりのダメージを与えるはずであった。
       
       なかなか、頭は切れるようである。


       挨拶も済ませて、釣り場への案内をお願いする。

       駅前のタコヤキ屋を横目で見ながら、夕食を済ませたか聞いてみる。
       軽く食べたらしい。
       食べ物で釣るのは、難しいようだ。

       場所は東京湾、川崎市の周辺である。
       この海には人知れず、幾多の命が沈められているのであろう。

       まずは、お勧めのポイントへ。
       しかし残念ながら、とある事情でポイントに入ることが出来なかった。
       やむなく、次のポイントへ。
       小さな防波堤のあるポイントである。

       今日は風が強い。また、前日から気温が低下し体温を容赦なく奪っていく。
       1〜1.5時間ほど探るが、シーバスからの返答は無かった。

       潮時の調整を含め、夕食を申し出る。
       今回の申し出は、快く受け入れてくれたようだ。

       ライオンも満腹すれば、むやみに獲物を襲うことは無い。

       かなりの回り道をしてしまい、管理人にはどこにいるのか想像もつかない。
       何か危険の予感も有るが、顔に出すわけにもいかない。
       そう、引くわけには行かないのである。
       常に前に出なければ、餌食となって食い尽くされるだけである。

       食事も終わり、近場のポイントを案内してもらうことにする。
       ここでは、先行者が有った。
       状況を聞くと、60cmくらいのを2匹釣りキープしているらしい。
       管理人とあ氏は並んでキャストを開始した。

       しばらく、キャストを続けるが反応は無い。
       ここで、あ氏はある裏技を試すことにした。
       管理人は、ネット係である。

       そして、一投目。
       見事にシーバスをヒットさせる。
       見事な仕事振りである。
       狙撃が専門であろう。

       管理人はこの若者が、怒らせてはいけない相手だと
       今更のように悟ったのである。


本日最初のターゲット。
約50cmのシーバスである。

見事な一撃であった。

スナイパーの眼光が鋭い。





とりあえず、一匹目まで完了です。
事情で一気にUPできないので、続きは後日。

このあと、あるがまにあさんの大爆釣が始まります。