鏡獅子
かがみじし
小姓 弥生
大奥で鏡開きの行事が行われる日、
将軍の前で徳川家秘蔵の獅子頭を手に舞うことを命ぜられた
小姓弥生は、恥じらいながらも晴れの舞台を一心に努めます。
さまざまな振りを見せるうちに獅子頭に取りつかれ、
その姿は獅子の精そのものになります。
雄々しい隈取の顔にたてがみを思わせる6尺の白い毛を
振り回し豪快に舞い続けます。
前半は可憐な小姓弥生、後半は勇壮な獅子の精。
それを一人で踊り分けるかが芸の見せどころで
「娘道成寺」と並ぶ二大舞踊劇です。
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