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MBOとは、 LBOとは、 アメリカの動向 私見 |
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私はM&Aの専門家ではありませんが、コア・フォーラムで中小企業での事業継承について、講演をお聞きして、「中小企業でもM&Aは関係のないことではないのだ」という意識をいくらか強くいたしました。そこで、M&Aの手法をいくつかざっと調べてみました。 その中で、MBOとLBOは興味を引くものでした。特にLBOは、今後、日本国内でも銀行や投資家がその性格を理解し、発展して行くのではないかと考え、トレンド考に取り上げました。 |
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まずMBOとは、、、 | ||
企業の経営者やその従業員が、自社そのものや自社の一部の事業などを買収すること。企業が進めるリストラの一環で、MBOを進めることが見こまれ、のれんわけのような、分社・事業継承の方法の一種としても注目される。 | ||
そしてLBOとは、、、 | ||
買収先の企業の資産や将来の利益などを担保にした借入れやジャンク債を資金として買収を行う手法。少ない資金で買収が行えるが、その分リスクも高い。1980年代に石油会社や食品会社などがアメリカでLBOの対象となった。 LBOは買収後に再び、企業の株式を公開するなどして年利30%以上の利回りを得る点にメリットがある。 日本では、1999年にゼネラル通信工業が銀行融資を受けて、自己資金ゼロで新日本通信をこの手法で買収した。日本の銀行融資の姿勢などからみて、これまでは難しい手法だったが、今後は広がる可能性がある。 |
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アメリカの動向 | ||
日本経済新聞によると近年、アメリカではLBO熱が再燃している。1999年度発表ベース205億ドル、2000年1〜4月で138億ドルと2000年は1999年を大きく上回る勢い。 背景として、ドットコム企業に埋もれて成長性のあるハイテク企業の株価が低迷しているため、買いやすくなっていることが上げられる。近年はリスクの高いジャンク債での資金手当てを減らし、自己資金を厚めにしている。 |
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中小企業のための私見 | ||
上記のLBOは、企業買収→株式公開→株式売却という流れで、投資家が利益を得ようとするものだが、中小企業でこのリスクを負うのは当然、難しい。 一方、MBOはいわゆる経営者がスピンアウトする場合などに活用でき、LBOとは違った性格を持つことが出来る。また戦略的にMBOさせることで、本体が軽くなり、経営の効率を向上する手立てとして活用することも可能かもしれない。 中小企業でLBOを行うことは、リスクの問題で難しいと考えられるが、多角化を推進する際のひとつの選択肢として考えることは出来る。ただし範囲が限定されるのではないだろうか。 少ない経営資源をフルに活用して成り立っている中小企業には、大きなリスクを伴った多角化はこのご時世、最悪、どつぼにはまりかねない。例えば、地域内の競合他社をLBOで買収し、地域内の独占的地位を確立したり、自社製品の部品内のコア的な部品製造を行う取引先を取り込んだりすることが考えられる。が、それでもなお、リスクは伴う。 つまり中小企業は投資家が利益を得るようなLBOをするのではなく、自社の強みをさらに高めたり、将来、弱点となる可能性のある部分を補強するなどの戦略的なビジョンを持って望むべきではないかと思う。 多角化の手法として、アウトソーシングや戦略的な提携(アライアンス)などもあるし、中小企業間のネットワーク化による多角化もどきも考えられる。 このような点から、LBOは中小企業とは無縁とは言えないが、検討時には以下の条件や検討項目が考えられ、これらを念頭におきながら選択肢のひとつとして検討すべきではないかと思う。
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