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100%Linux化第2弾

 今回はインストールの手順をVineLinuxの場合で書いておきます。これが絶対のインストール方法ではないので、その点は注意いただきたいと思いますが、意外と簡単だということをわかってもらえれば、この回の目的は達成されたことになります。

概略の手順

 インストール作業の概略は次の通りです。
  1. 起動用FDDの作成
  2. FDDで再起動
  3. 入力装置の設定(キーボードとマウス)
  4. インストール設定(パーティション設定、フォーマット設定、ネットワーク設定、アカウント等)
  5. X Window設定
  6. 実インストール開始
大体、この6段階を踏みます。最もトラぶりやすいのが5のX Windowの設定でしょう。あまりに新しい機種にインストールすると古いCD-ROMのLinuxなどでは対応していないビデオカードなどがあり、X Windowの設定に失敗する例があります。

インストール設定の詳細

 インストール時には大体次のことを設定します。私の場合の設定例を参考に書いておきますが、これは各PCによって微妙に違いますので、参考と思ってください。
  1. インストールモードの選択;デスクトップ、サーバ、カスタムから選択します。デスクトップやサーバを選ぶと簡単になりますが、インストールするパッケージなどは選択できません。ま、はじめはデスクトップでも良いかもしれません。私はカスタムを選択しました。
  2. パーティション設定;ディスクのパーティションを設定します。まずは全パーティションを削除し、/(ルート)、/home、とスワップ領域を確保します。他に/usr(ユーザ領域)等も余裕があれば設定します。これを実行するとHDDの中身はぜーんぶ消えますので、覚悟の上やりましょう。
  3. フォーマット;言わずと知れたディスクフォーマットです。
  4. LILOインストール;Linuxの起動ソフトです。MBRという起動時にはじめに読み込まれるエリアに設定しておきます。
  5. ネットワーク設定;LANカードが入っていると設定します。私の場合は、eth0(1枚目のLANカード)をDHCP未使用で192.168.0.0のプライベートネットワーク空間を利用します。
  6. タイムゾーン設定;アジアの東京を選べばOK。
  7. アカウント設定;root(全権限保持者)のパスワードとはじめから欲しいユーザIDを設定します。
  8. 認証設定;認証時にシャドウパスワードを利用するかどうかなどを設定します。MD5利用で、NIS無効にすれば良いでしょう。
  9. パッケージ選択;カスタマイズモードを選択したので、どのパッケージを入れるか聞いてきます。必要そうなものを設定します。
 この後、次のX Windowの設定に続きます。今までの中で難しいのは、多分ネットワーク設定でしょう。DOS時代を知っている方やHDDを増設したことがある人は、パーティション設定のところは大丈夫だと思います。ネットワーク設定はローカルでネットワークをする場合でも重要なので、わからない場合は詳しい人に聞いたほうが良いでしょう。

Xの設定

 ここが一番難しいでしょう。3段階を踏みますが、あらかじめ自分のマシンのことをよく知っていないと設定ができません。また最新機種過ぎるとXの方が対応しておらずに設定が出来ない場合があるので、試行錯誤になります。最悪、ここを飛ばしてもサーバとして利用することは可能ですし、後で設定することも出来ますので、無理はしない方が良いでしょう。
  1. モニタ設定;かなりの数の設定が用意されていますので、その中から選択するのがいいと思います。運悪くない場合は(私は無い場合でしたが)、Genericというのを選択し、ディスプレイの仕様書を眺めながら、MultiSync(Hsync31-84KHz)等で一番近そうなものを選択します。
  2. ビデオカード設定;大体自動検出されます。ビデオRAMの大きさは自分のPCのマニュアルを見ましょう。ここで設定テストがありますが、駄目な時はRAMの設定等を見直すことになります。
  3. X設定のカスタマイズ;カスタマイズが必要になる場合があります。自分のディスプレイ等に最適になるように設定しますが、あまり欲張った設定にするとテスト時に制御が返ってこなくなり、インストールを初めからやり直す羽目になりますので、控えめにしましょう。

 これで実インストールが始まります。大体止まることは無く、30分〜1時間程度でインストールは完了します。再起動がかかって、Linuxが立ち上がることはほぼ間違いありません。
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