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Linuxのインストール

ディストリビューション

　さてインストールのはじめの作業はディストリビューションの選択です。ディストリビューションとは、Windowsでいうインストーラのようなものです。LinuxはWindowsと違い、様々なソフトウェアメーカがインストーラを出しています。それぞれ一長一短があるようですが、一般的なものを挙げておきます。
1)Slackware、2)RedHat Linux、3)TurboLinux、4)Vine Linux、5)Debian Linux、6)Plamo Linux、7)LASER5などがあります。他にもあるかもしれません。
　私は以前、興味本位で買ったVine Linuxの解説本に付いていたCD-ROMで1.0β版をインストールすることにしました。現在は、Version2が出ているようです。

ハードディスクの準備

　インストールには場所が必要です。場所というのはもちろん、ハードディスクです。大きく分けてインストールするハードディスクを確保する方法は2つあります。
1)ハードディスクを新しく買う：実はこれが一番気楽。失敗しても大きな影響がありません。最近、ハードディスクも10GBで1万円くらいのものもありますので、これがお薦めでしょう。私もこの方式です。(実際は10GBのハードディスクを買ってそれにWindowsを入れ、既存の4GBのものをLinux用にしました)
2)既存のものの一部を空ける：お金がない、大容量のハードディスクを既に持っている場合はこちらも良いでしょう。多少リスクが高いものの、気をつければ十分対応できます。注意点として、a)インストール前にWindowsでデフラグ等を行い綺麗にしておくこと、b)インストールを失敗しても元に戻せるよう極力バックアップを取ることでしょう。

インストールの実際

　ここにインストールの方法について細かく説明することは致しませんが、大体の流れと注意点を書いておきたいと思います。ディストリビューションによって手順等が多少違うかもしれません。

１．起動ディスクの作成
	まずは新しいＦＤを用意し、ここに起動用のブートイメージというのを書きこみます。コマンドはそれぞれのディストリビューションで違うと思いますので、それぞれの指示書に従いましょう。ものによってはCD-ROMから直接起動できるものもありますので、その時にはこの手順は不要です。
２．各種機器の検出
	１の起動ディスクで起動すると各種機器が検出されます。キーボードやハードディスク、CD-ROMなどです。ここで必要な機器が検出されないと厄介なことになりますが、超最新機種などでない限りは大体大丈夫でしょう。
３．ディスク、パーティションの設定
	次にインストール先のディスク、パーティションの設定をします。パーティションは大体ルート用とユーザ用、スワップ用の3つを用意するのが良いようです。私もルート(/)とホーム(/home)、スワップの3つを用意しました。大体これが終わるとフォーマットに入ります。
４．インストールするサービスの選択
	次にインストールするサービス、プログラムの選択をします。大体デフォルト表示される内容でインストールして、わかってきたら変更するというのが得策でしょう。ただし、デフォルト表示のままでそのままインターネットに接続するのはセキュリティ上問題がありそうです。　選択後、インストールが始まります。
５．各種設定
	画面表示用のボードの検出やプリンタの設定、ネットワークの設定等をこの後行います。またタイムゾーンの設定、起動するデーモン(サービス)の設定も大体この辺りで行います。初心者ではわからない部分も多いため、デフォルト表示のままで行けば、とりあえずインストールはできます。ただ４と同じ意味で少々危険です。
６．ルートパスワードの設定
	スーパーユーザ(そのシステムで最もえらいユーザ)のパスワードを設定します。絶対忘れないように。。。
７．ＬＩＬＯ設定
	大体の方はWindowsなどと同じマシンでLinuxを使うことが多いでしょう。私もその一人です。ここのLILOというのはマシンの立上時にどちらを使うかを選べる機能を提供するプログラムです。必ず設定しましょう。

　大体このくらいの手順でインストールは完了します。パソコンの前に座ったままでインストールして約30分～1時間程度で終了します。ディストリビューションによっては途中、Ｘの設定等も入る場合がありますので、多少時間に幅があります。

今後の進め方

　上記にはインストールの詳細は書かないと言ったのですが、セキュリティ上問題のない程度で、注意点などを記述して行きます。またサービスの設定やツールの紹介、使い方等も少しずつマスターしていきたいと思います。

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