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PDA商品に関する考察

 コラムというよりかなり私見になりますが、最近、流行のPDAについて書いてみます。

 PDAの変遷は、
Zaurus一人勝ち時代→Palmの登場→WindowsCE(PocketPC)の登場→激戦
という風な感じになっています。

 それぞれの方向性としては、
Zaurus 日本語処理に重点を置き、高機能なPDAを志向
Palm 無駄な機能を排除し、軽いPDAを志向。一方で便利ツールを開発できる仕様を公開して人気を博す
WindowsCE PCでのWindows人気を背景にPDAに参入。Windows簡易版としてWindowsと同じ操作性を志向
という具合でしょうか。

 それぞれの問題点と今後の志向、将来性は次のように考えます。
Zaurus 高機能志向ユーザをうまく取り込んでいるがゆえに初心者ユーザ等からは敬遠されがち。また高機能のため、高価格。Javaを導入してさらに高機能志向へ動いていると思われ、現状の展開を継続。
Palm 当初の軽いPDAの志向はCLIEの登場でかなり薄れた。今後は高機能志向と軽いPDA志向に2極分化。価格も2極分化。
WindowsCE Windowsユーザが移行しやすいことを強調してすすむと思われる。一方で各メーカがPalmと並んでハードウェアを開発する方向性が見られる。

 最後に注目すべき方向性を2つ。ひとつはPalmの動向です。これまで個人ユーザを志向してきましたが、ここに来てビジネスユーザを取り込む戦略に出てきています。実際、i-modeでは不足だが、携帯端末では価格が高すぎるというニッチ市場が顕在化しているため、Palm参入成功の可能性はあります。もうひとつは東芝が提案する新しいLibrettoです。富士通のLOOX(PHS内蔵でいつでもインターネット)やSONYのVAIO C1(CCDカメラ内蔵で簡単マルチメディア)とは違った方向性で、ビジネスユーザへの提案を行っています。WindowsMEを採用しているためいわゆるPDAではありませんが、Crusoeチップを採用するなどしてバッテリ稼動時間を長くし、新しいモバイル機器としてのエリアを確保しそうです。
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