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第6回 | 2000年7月29日 | 商売繁盛の秘訣(お客様はこんなにかわっていた) | 講師:池田 紀行殿 |
講師の池田さんはマーケティング関連の会社に勤務の27才。城南コンサル塾の発表会で銀賞に輝いた「商売繁盛の秘訣」を人口動態や県民性、人間のライフステージといった切り口から明快に解説していただきました。Marketingの最後の‘ing’は現在進行形であり、多様化、高度化する顧客の嗜好を常に追いかけなくてはならないという最初の説明に妙に納得。話にグイグイ引き込まれて行きました。 印象に残ったことは大きく分けて3つです。第一は「ニューフィフティの登場」です。可処分所得がもっとも大きく、子育てもおわり、自分自身を再度見つめなおす(アイデンティティクライシス)時期にさしかかった50代の人達は選択的購買をします。 また、「パラサイト化」した団塊ジュニア(ニューサーティ)とその子供達の3世代統合消費が始まったということも見逃せません。 第二は若年層の定義域の拡大です。従来、若年層を18才から25才までと定義してものが、だんだんと拡大してきました。未婚率の増大にともない25才は30才前半まで拡張され、「小売店の業態化」により容易に情報を取得できるようになった若者は早熟化し、18才は12、3才まで引き下げられます。ヴィトンのバックを持つ小学生が近い将来出現することでしょう。 第三は店頭での消費創造です。サンプルとして怒り顔のパンダ人形を売るにはどういうPOPを作ればよいかが提示されました。「中国では呪いのパンダと呼ばれています」このキャッチコピーで完売になったそうです。売れない、顧客の嗜好がつかめないと嘆く前に店頭で買わせる気持ちにさせるアイデア・工夫を持つことが大切だと実感しました。あっという間に過ぎ去ってしまった2時間。 話は脱線することが多かったのですが脱線部分が非常に面白く、Part2、3と特集を組んでいただきたい思いで聴講させていただきました。ありがとうございました。(記:並木) 今回は写真があります。ご覧になりたい方はこちらをクリック |
● 会員H(女性) お話の内容もとてもおもしろかったのですが、私は池田さんのプレゼンテーションのうまさにとても感心しました。 内容がおもしろかったので皆をひきつけたのはもちろんでしたが、声のトーンなどもとても聞きやすく、聞いていて心地よいものでした。 私は以前外資系の会社でマーケティングの仕事をしていたのでよく広告代理店からプレゼンをうけていましたが、こんなになめらかなプレゼンを聞いたのは久しぶりという感じでした。 内容とともにプレゼンや説明の仕方という点でもとても参考になりました。 ありがとうございました。 |
● 会員S(女性) 今回の池田さんの講演は、「なぁるほど!」と思うことが多くまた、お話のテンポもよく、こう言ってはなんですが、約2時間飽きることなく拝聴させていただきました。 何が「なぁるほど」なのか?と申しますと ■参考資料でいただいた都道府県別の県民性のレーダーチャート。 なんとなく県民性ってありそうかな?と思ってはいましたが視覚に訴えると確かに特徴があるに違いない。そう言えば、旅行に行ってTVで目にするご当地CM。東京に暮らす私には、このセンスは理解できないわぁ・・・・と思うことがしばしばですが、そのエリアにお住まいの方々にはストレートに訴えるインパクトのあるCMなんでしょうね。そんなことを、お話しを伺いながら考えてしまいました。 ■NEW50、NEW30のお話しでは 私はあのあと、恵比寿ガーデンプレイスに行ったのですが気をつけて見ると、確かに母娘のカップルやベビーカーを引いた20〜30代前半の夫婦とその親が結構目に付きました。私のイメージでは、いわゆる3世代でのお買い物、50代の母親とその娘なんて、一般の庶民ではなく、ほんとのリッチな家庭の人々の印象が強かったのですが、今は、そんなの普通の家庭でも起こっているのね・・・と改めて確認をしてしまいました。 ■NEW50についてもう一つ思ったことです。 やはり診断士の方で、50才代以上の(池田さんの言葉ではNEW50ですかね)人々のニーズとして、まだまだ社会に貢献したい!その為にはお金は惜しみません。あるいは、あと30年ある寿命をどのようにアクティブに過ごすか?など50代はじじむささの始まりと考えることは、現実とはかなりかけ離れている。そこになにか新しいビジネスのネタはないか?とお考えの方がいらっしゃいましてやっぱり50歳代への認識を誤ってはいけないなぁ・・と考えてしまいました。 いずれにしても、商売繁盛の秘訣はこのような消費者の考えていること、ライフスタイルこれからのヴィジョンをつかまなければ、的外れなコンサルティングをする危険性大!!と言うことをしみじみ感じた次第であります。 |
● 会員M(女性) 昨日は、どうもありがとうございました。お話うまいですよね、大変興味深く2時間ずっと聞き入りました。 それにしても、今の時代に商売繁盛を考えるのは難しそうですね。昔と比べて、価値観の幅が格段に広がって何でもアリの状態だし、流行の変遷もものすごく速いし・・・。 ところで、ワタシは、ご講演でのパラサイトシングルにバッチリ該当しており、「あるある!」という点が多々ありました。いわゆる標準的なライフステージにのってないことに不安や焦りを覚えることもある(反省もしてます)のですが、昨日はなんだか勇気づけられ、今は多様化の時代!といきなり自己肯定してしまいました。 どうもありがとうございました。 |
● 会員F(男性) 29日のコア・フォーラムで、お話を聞かせていただいた藤川です。会場で「ニュー・フィフティー」とご指摘いただいた51歳の男性です。大変遅れて申し訳ありませんが、少しだけ的はずれの感想を書かせていただきます。 講演は大変楽しく、また興味深く聞かせていただきました。我々団塊の世代は、年齢階層別で最大の勢力であり、また長寿化による平均余命の長さから、今後とも大きな影響力を長い間もっていくであろうと自覚しました。しかし、同時に「リストラ」という名の雇用調整の対象とされ、経済成長期以後の将来への不安を持つ最初の世代ではないかと感じています。 商業活動の対象が消費行動という個人の支出に当たる部分であるとして、もう一方の生産行動というか、個人の収入に当たる部分とどのように関わっていくのか、あるいはあまり関わりはないのか、を考えさせられました。池田様の主な関心である「ニューサーティ」ーや「ニューティーン」(もしそのように言っても良ければ)の行動様式と業態の衰退の論理的な解明には反論の余地もその必要も感じません。 今後現在の経済的な余裕と高い知性を持っている若い世代は、ブランドの持つ高品質の源であろうと私が勝手に考えている、ものをつくる時の人(職人)のこだわり(生産行動)を受けとめて、大げさに言えば、自分の人生のすべての場面(消費も生産も)を質の高いものにしていく事を目的に積極的に行動するようになると思います。 とりとめのない感想を、食べ物のさめた頃申し上げて、失礼しました。 私も、あと10歳、いや20歳若ければ良いコンサルタントになれるのにと池田様を見て思いました。 |
● 佐川博樹 さすがにマーケティング関連会社にお勤めの診断士だと感じました。講演の切り口も新鮮で、さすが某会で、銀賞を取った腕前。説得力のある説明手順、技術は見習うべきところが沢山あリました。とはいえ、実際には、そう簡単に会得できるものではないのでしょうが。 |