一時的にお金を上げてもなんの解決にもならない。
それよりも問題解決自体に援助(NGOなどを通じて)したほうが良いのでは?

これは考えようですね。
NGOも果たしてどれだけのことをしているのか、NGOにお金だけ渡してそのまま放っておくという意味では子供にポイッとお金をあげるのと同じように感じるんです。実際、途上国のNGOは相当ひどい会計処理をしているところが多いみたいです。日本のNGOにしても、中には問題のあるものもあるという話を耳にしました。
僕は最初の頃、現地では、あなたは何故子供たちのためにヘルプをしない?
苦しんでいる子供を救うお金を持っているのに、なぜあげないし、援助もしないんだと多くのネパール人から言われました。もちろん、なかにはNGOを称する人たちもたくさんいました。
しかし、そんな人たちの考える子供たちのためというのは、大人の考える枠に子供をはめるということのように感じられて仕方ありませんでした。
かわいそうな子供に恵んであげるという感覚で、上から子供たちを見下ろし、言うことを聞かせ、幸せで従順ないい子供にしてあげるというような・・・。
僕が見てきた子供の多くは、そういった施設のやり方に馴染めずに逃げ出してきた子供たちです。施設にも様々なものがあるので一概には言えませんが、NGOを支援するにしても、直接子供にお金をあげるにしても、自分がちゃんとそのお金の使われ方を理解していないと同じことのように感じます。
それはお金の使い方をよく理解した上であれば、どのような方法でも役に立つお金の使い方はあるということでもあります。