【スクリーンセーバーについて】

更新日 1997年5月5日


テレビモニターは長時間同じ内容を表示し続けると、その輪郭などが画面にうっすらと焼き付いてしまい、取れなくなってしまうことがあります。これを防ぐために、表示内容に変化がないままある一定の時間が経過した時、自動的に画面表示を変化させるためのプログラムを、スクリーンセーバーと呼びます。

Windows 95 や NT 4.0 には、OSの機能としてスクリーンセーバーが最初から組み込まれています。実際には画面の変化がないことを監視しているのではなくて、キーボードやマウスの操作が一切ない時間を計測しているので、「画面が僅かに変化しているから大丈夫だろう」なんて思わないで下さいね。「キーボードもマウスも操作されていなければ、画面は変化しないだろう」という想定の元に、機能するように設計されています。設定するには、デスクトップでマウスの右ボタンを押し、[プロパティ(R)]を選択して下さい。

 

動きのある色々な映像が用意されているので、実際に試してみて下さい。きめ細かな設定ができるものも、そうでないものも、自分の好みで選んで下さい。時々変えてみるのも気分転換になっていいかも知れませんね。ところで、これらのパターンは全て個別のファイルとして保存されています。検索プログラムを使って、名前の所に *.scr と書き込んで検索して下さい。多分色々なファイルが見つかり、Windows フォルダの中の System フォルダに収録されていることが分かります。気に入ったものがなければ、市販されているものを買って組み込むのもいいかも知れません。
 

上の「画面のプロパティ」ダイアログボックスを見ても分かりますが、接続しているモニター(ディスプレイ)が省電力機能を備えている場合は、スクリーンセーバーと連動して、モニターを自動的に省エネモードにすることもできます。また、連動できないモニターでも、モニター自身が独自に省エネモードをサポートしていることもあります。

例えば、画面が真っ暗な状態で所定の時間が経過すると、自動的に省エネモードになるものがあります。その設定は通常モニター側にありますが、普段100ワット以上消費しているにもかかわらず、ほんの数ワット(10ワット以下)まで消費電力を下げたりします。何れにしても、最大の省エネモードから通常の表示に戻るには、若干待たされるのが普通です。
 

勿論本当に起こります。でも、それはかなり長時間に及ぶ同一内容の継続表示がなければ、実際には起こりません。それではどの程度長時間で起こるかは、モニターの性能にもよるのでしょうが、1時間や2時間の単位でないことは確かです。1日8時間表示していたとして、何日も同じ内容の表示を繰り返した時に起こります。だから、通常の一般家庭でごく普通に使っている限りでは、「焼き付く」ことなど殆どありません。一般的なパソコンユーザーにとってのスクリーンセーバーは、「遊び心」ですね。

スクリーンセーバーがその真価を発揮するのは、例えば24時間毎日毎日動きっぱなしの、ネットワークサーバーに接続したモニターに対してです。だから、安心してスクリーンセーバーを遊ばせましょう。楽しむために使えばいいと思います。使い方次第で省エネにもなりますから。
 

機種によって或いは動作中のプログラムによっては、スクリーンセーバーが働くと同時に、それまで動作していたプログラムに異常を誘発することがあるようです。「今まで支障無く動いていたのに、スクリーンセーバーを使うようになって、それが働いた時にどうも何らかのトラブルに見舞われる」このような経験をしたら、直ちにスクリーンセーバーの利用を中止しましょう。原因を究明することは非常に困難ですので、適切な対策を施すこともまた困難です。そのような障害に対しては、自己防衛で「取り敢えず使わない」ことにするのが賢明です。