【ファイルにはどんな種類があるんでしょう】

更新日 1997年3月28日


情報はいつも補助記憶装置にファイルとして保管されていますが、そもそもファイルとは、何らかの目的でバイトが集合したものでした。また、テキストファイルとバイナリファイルがあることも既に説明しました。それでは具体的にバイナリファイルにはどのようなものがあるのか、例を挙げてみますが、説明の都合上 Windows 95 で主に扱われるものを中心に解説します。
 

ファイルには自分で自由に名前を付けることができます。これをファイル名と呼びます。ただ、自由といっても多少の約束事があり、ファイル名に使ってもいい文字とそうでない文字があります。これを名前付け規約といいますが、別に難しいことはありません。255バイト以内で書くことと、使ってはいけない文字を書かないように注意すれば大丈夫です。ファイル名には全角(2バイトコード)も半角(1バイトコード)も使え、混在しても構いません。また、255文字まで書けるからと言って、あまり長い名前を付けるのはお薦めできません。どのような状況でファイル名を見たとしても、あまり長いと全部を一度に見渡せず、一見性が低下してかえって不便になります。だから可能な限り短く書くことに心がけた方がいいでしょう。
 

全角文字なら全て大丈夫だと考えても結構ですが、半角文字を使う場合は、次のような文字を使うことはできません。この文字は特別な働きをするために予約されていて、使えないのです。

  1. *  アスタリスク(ワイルドカードとして予約)
  2. ?  クエスチョンマーク(ワイルドカードとして予約)
  3. ¥  円マーク(フォルダの区切りのマークとして予約)
  4. .  ピリオド(ファイル名の中で拡張子との区切りとして予約)
  5. :  コロン(ドライブ名との区切りとして予約)
  6. ”  ダブルクォーテーションマーク
  7. /  スラッシュ
  8. |  パイプ機能として予約
  9. <  パイプ機能として予約
  10. >  パイプ機能として予約

これらの半角文字はファイル名の文字部分に使えません。ピリオドはファイル名の中で拡張子との区切りとして使われるので、ファイル名の一部と言えなくもありませんね。これらの全角文字なら使えますが、一見して半角か全角か見分けがつかない場合もあるので、全角文字でもこれらを使わないように心がけた方がいいでしょう。ワイルドカードとか、パイプと言う単語が登場しましたが、ここでは触れないで、別の機会にワイルドカードについてだけ説明します。
 

ファイル名は通常 □□□□□□□□.□□□ このような書式で記述され、末尾にはピリオドとその後ろに3文字くっついています。このピリオド以降の部分を拡張子と呼び、殆ど3文字以内で書かれています。Windows 95 で利用するファイルは、この拡張子を見ただけでどんな種類のファイルなのか判断することができます。次に色々な拡張子の例を挙げてみましょう。

  1. TXT  テキストファイルであることを示すために故意に付けられる
  2. html インターネットのホームページ記述言語で書かれたファイル
  3. EXE  実行可能なプログラムファイル
  4. DOC  MS−Wordの文書ファイル
  5. XLS  MS−Excelのデータファイル
  6. BMP  ビットマップ形式の Windows 用画像ファイル
  7. JPG  JPEG形式で圧縮された画像ファイル
  8. WAV  Windows の標準的なサウンドファイル
  9. MID  MIDI形式の楽譜データファイル
  10. AVI  Video for Windows 形式の動画ファイル
  11. MOV  Quick Time ムービー(動画)ファイル
  12. DLL  ダイナミックライブラリ・プログラムファイル
  13. LZH  日本で普及している圧縮ファイル
  14. ZIP  アメリカで普及している圧縮ファイル
  15. DIC  日本語辞書ファイル

以上は一般的な拡張子で、他にもまだまだたくさんありますが、ここに紹介した "TXT" "html" 以外は全てバイナリファイルです。拡張子は3文字だと決まっている訳ではなく、何文字でも構いません。また、無しでも構わないのです。どうして3文字のものが多いのかと言うと、ちょっと前まで全盛期だったOSのMS−DOSでは、ピリオドの前が8文字以内で、後ろが3文字以内と決められていたためです。その名残なんです。

また Windows 95 では、アルファベットの大文字、小文字は区別されませんから、どちらで書いても構いません。上の例で html だけが小文字にしてあるのは、インターネットのサーバーとして利用されているコンピュータのOSの多くが、UNIXを採用している関係からです。UNIXは、大文字と小文字を完全に区別するので、例えば "index.html" と "INDEX.HTML" では、全く別のファイルとなってしまいます。Windows 95 では同一のファイルとして扱われます。


ファイルの種類の大別は、テキストファイルバイナリファイルですが、色々なアプリケーションで保存される情報の殆どは、バイナリファイルだと思っても差し支えありません。ですから、このような拡張子の違いが、そのままファイルの種類と考えればいいでしょう。