雲とシュプール

温泉って何?

温泉って何?

上川町に温泉がいくつあるかご存じですか。「それは、層雲峡温泉1つでしょう。」
 「残念でした。愛別渓温泉、高原温泉。」「そうか、3つか。」「いいえ、もう一つおまけに、お鉢平の有毒温泉、白川上流の…。」このように大雪山国立公園には数え切れないほどの温泉があります。では、このような温泉はどのようにしてできるのでしょう。 火山近くの地下にしみ込んだ雨水や地下水は、火山の熱やマグマの熱に熱せられ膨大なエネルギーをもった熱水として地下に貯えられています。この地下水が自然に湧出してきたり、ボーリングによって取り出された暖かい水で、その土地の平均気温よりも高い温度を持つ湧水を温泉というのです。温泉は地下に含まれている鉱物などの成分を溶かし込んで演出してきますが、この成分の差によりその土地特有の温泉となるのです。
 層雲峡温泉は、粘板岩(日高層)より湧出しています。その湧出ロも30ヶ所以上と言われ、温度も46℃から93.2℃と変化に富み湧出量も豊富です。成分もほとんどのものが単純泉ですが、CI−がやや高くアルカリ泉に属するものや、SO4 ̄ ̄が多く硫化水素臭が強く硫黄の沈殿している温泉もあります。                  (志賀 義彦)



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