火山は、地下にあるどろどろに融けたマグマの働きによってできたものです。 では、マグマがどのように上昇し噴火をひき起こすのでしょう。又、噴火の仕方や火山の形についても、私達の愛する大雪山に当てはめて考えてみましょう。 大昔から今も、太平洋海嶺で生まれた太平洋プレートは西へ西へと移動し、日本海薄からユーラシア大陸の斜め下へと沈み込みを続けています。この境目では、上部マントルが融解してマグマが発生します。このマグマは、60km〜70kmもある厚い地殻の中を上昇していきます。上昇しながらマグマは浮力を失い、マグマ溜にたまります。でも、マグマはここでじっとしているわけではありません。やがて圧力の限界に達すると地表に近い日高層の弱い部分をつき破っておびただしい量の噴出物を吐き出します。これが噴火です。爆発の繰り返しが幾度あったことでしょう。こうして堆積してできたのが古大雪火山の原形であり、その吹き出しロが中央火口なのです。 さて火山は、溶岩などの噴出物の性質や堆積状態によって、コニーデ(Konidee円錐状成層火山)、アスピーテ(Aspiteたて状火山)、トロイデ(Tholoide鐘状火山)、溶岩台地などに分けられます。大雪山はどの種類の火山だと思いますか。
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