空と文字(MOUNTAIN)

ヒ グ マ


ヒグマ 食肉目 クマ科 ヒグマ属 エゾヒグマ

先住民はカムイ(神)・キムンカムイ(山の神)と呼んで敬意をはらってきました。
 厳しい冬の間、ヒグマは冬眠をします。11月か12月には穴に入り、メスグマは冬眠中の1月から2月に平均2頭の仔を産み育てます。仔グマは約400gと小さく、このことが冬眠中の出産と哺育を可能にしているようです。 その年に産まれた仔グマは、母グマと共に冬眠して、翌年の夏頃に仔別れするといわれています。ヒグマは4才ほどで成熟しますが野生で10才を越えるものはまれです。 春、4月ともなるとヒグマも穴から出て、ザゼンソウやミズバショウの新芽を食べ始めるようになり、夏にはセリ科の草やフキなどを多く食べ、アリやザリガこなども食べています。枕にはヤマブドウやコクワ(サルナシ)・ミズナラのドングリなどの実を冬眠にそなえて大量に食べるようになります。(冬の間餌を与えて飼育すると冬眠しません。)大雪山の高山帯では、シラネニンジンなどをよく食べ、秋にはコケモモやクロマメノキ・ハイマツの実などを主に食べています。
                           (塩谷秀和)



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